デート~恋とはどんなものかしら~のネタバレ・内容・結末

デート~恋とはどんなものかしら~2014年製作のドラマ)

製作国:

4.0

「デート~恋とはどんなものかしら~」に投稿されたネタバレ・内容・結末

本当に本当に大好きな作品!!
世間のいう"普通"から弾き出されがちな二人のラブストーリー。

なんだよ〜好き同士じゃん早く気づけ結ばれろ!!!と思いながら見ていたのだけど、最終回の二人の「だって…僕なわけ無いだろ!?」「私と結ばれたら…幸せになれない!」というところで言葉を失ってしまった。彼らはただ疎いわけでも意地を張っているわけでもなく、私の「結ばれろ!」なんて願いのずっと向こうにいたんだなあ。しかも、好きという気持ちに嘘をついていたというよりも、「(互いに対する)大切に思う気持ち」と「(鷲尾/佳織に対する)楽しいという気持ち」を区別した上で楽しいの方を恋と解釈していたように見えて、そこがいやらしくなくていいなあと思った。

あと、うっすら感じていた「なぜこの二人は好き同士に…?」という疑問も幼少期の回想シーンがちゃんと拭ってくれた。しかもこれが最終回冒頭の依子母の「運命」に関する話に帰結する。結婚相談所という運命とは少し離れたものを通した二人の出会いは、どうにもならない運命の元での再会だったんだなあ。本当に綺麗に組まれた物語だ〜〜。

最高のラブコメでした!




(メモ)
ラブコメでありながら、その背景では色々な深いエピソードが描かれていたと思う。
一番印象深いのは巧の就活の話。
父親をけなされたこと、そしてそれに同調してしまったことは確かに巧にとって許せないことだったと思う。
でもそれだけではない気がする。
彼が文化的なものに精通していることの背景にはやはり学者としての父がいるはず。そんな存在を馬鹿にされることは彼にとって自分の持つ文化的世界の否定。しかもそれをやっているのが文化を担う筈の出版社。ここで彼は世間というものに打ち砕かれてしまったのかなあなんて。自分自身就活生なので色々考えてしまった。
面白かった。男女の役割や結婚というものに新しい価値観を与えてくれた。働くかどうか、家事をするかどうか、そもそも恋愛をするかどうか、人生には人それぞれ色んな選択肢があってもいいよねという2020年では割と当たり前だけど、2014年ではまだ浸透しきってない価値観をこのドラマはもたらしたと感じる。

キャラクターに関して言えば、本当は人を凄く思い遣っているつもりなのに、努力家すぎるが故に機械的に見えてしまう依子と、繊細で心優しく素直だけど引きこもりで親を困らせる巧の、どちらも健気で切なかった。結婚は恋愛なしの契約で成立する!と豪語してた2人が、最後は恋に落ち、しかしながら結婚後のことを見据え契約書を作っていく姿は、とても建設的で家族の在り方として素晴らしいと思う。
テンポが良くて笑えた。

印象的だったパワーワードは「バクテリアの交換は健康にもいいのよ」
キスのことをそんな風に考えたことが無かったので驚いた。

こんな高等遊民なら文化的で、一緒にいて面白そうだと思った。 

亡くなったお母さんの幽霊?が藪下さんの日常に溶け込んでいる演出が微笑ましい。

よりこが本当は結婚ではなくて恋をしたいと気付いた回は、なかなか感動的だった。

最終回の、より子と巧が1つのりんごを交互にかじっていくシーンはアダムとイブを連想させて、印象的だった。

ラブコメだと思って見始めたが、全体的に泣ける回が多かった。
伏線の回収が見事すぎる。いくら伏線の回収ためとはいえ、くどすぎるのでは、と言いたくなるくらい徹底した脚本だったけど、面白かったのでまあ良い。
こんなに登場人物全員好きになれるドラマも珍しい。
キャラは一見奇抜かもしれないけど、普通の恋愛ドラマが好きな人こそ観るべきだと思う。2話で秘密がバレるのとか、いかにも某月9のドラマのオマージュみたいで良い。
ハイライトな場面が多すぎるので、あえてここで好きなシーンは語らない。
なんて不器用で不恰好で可愛い二人なんだろう。
型破りな展開で、最後の最後まで先が読めなかった。
月9とは思えないようなワードもたくさん出てきて、毎回爆笑しながら観た。

演出が印象的なドラマでもあったな。
わかりにくい依子の気持ちを、依子の空想の母親を使って表現する所。
最終回で一個の林檎を一緒に食べることで、二人が恋を知ってしまったことを演出している所。などなど。

最後はまさかの初恋相手だったという展開にもすごくキュンとした。
「理想の恋」とはほど遠いように見えた二人。ケンカばかりで何もかもが思い通りにいかない。それでもお互いを想う二人の関係がすごく素敵で、いつの間にか二人が大好きになっていた。

後にスペシャルドラマも放送された。