あかつか

ブラック・ミラー シーズン6のあかつかのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン6(2023年製作のドラマ)
5.0
自分史上ここまで配信を心待ちにしていたドラマはない。ここにきてだいぶメタに走ってるのもツボ。流れる曲や食べ物、小物にも暗号が隠されてるようで何度も見返したい。あと、いつもの近未来設定にも異変が。

以下、備忘。

〈ジョーンはひどい人〉
自分の生活がそのままサルマ・ハエック主演でドラマ配信され始めた女性。あっという間に嫌われ者に。仮想が現実で、現実が仮想で?
筒井康隆✕藤子・F・不二雄みたいな。

〈ヘンリー湖〉
恋人の故郷に訪れた女性。かつてその村で猟奇殺人が起きたことを知り、Netflix風の犯罪ドキュメンタリーを撮ることを思いつく。
フツーにサスペンス映画みたい。近未来設定はどこへ。

〈ビヨンド・ザ・シー〉
平日は宇宙で任務、週末はおうちに電送されて家族との時間を過ごす2人の男性宇宙飛行士チーム。入れ替わり系の絶望的末路。
未来のお話かと思ったら60年代。もう時代考証って概念すら超越してる。これがベストエピソードかな。

〈メイジー・デイ〉
失踪した女優を探すパパラッチたち。女優は交通事故を起こしたことで精神的に不安定になり、セレブ御用達の施設にいた。
こちらも近未来ならぬ近過去。主演がザジ・ビーツ。『ブレット・トレイン』で見て以来、ずっとブラック・ミラー顔だと思ってた。

〈デーモン79〉
真面目で地味な靴販売員の女性のもとに突然デーモンがやってきて、「地球を救うために」3人の生贄を捧げるように求める。彼女は生贄に最適な人物=殺してもいい人物を探し始める。
シーズン6の最後を飾るにふさわしい華々しいラスト。
あかつか

あかつか