「終戦は死者にのみ訪れる」。生き残った者の戦争は終わらない。
NHKの「映像の世紀」のナチハンター回から。過去を隠してアメリカで暮らすナチス残党を、徹底調査し抹殺していく裏アベンジャーズ。ナチスのネタをコメディテイストでやっちゃうアメリカをリスペクト。
前半は闇の組織vs闇の組織だったのが、後半は国家も巻き込んでいく、まさに戦争状態。アウシュヴィッツからマンハッタンへ。ダイ・ハード3よろしく地下鉄で大爆発。
戦争は憎しみしか生まない。正義か生存競争か。そしてアル・パチーノの存在感と、彼に負けてない周囲の演者たち。
かつて偉大なロックスターが「僕たちがまだ生まれてなかった40年前、戦争に負けた」と歌ってから、もうすぐ40年たつ。人間は忘却の生き物。アウシュヴィッツも、もうすぐ100年前の話になってしまう。こういう作品はいつまで作られ、いつまで共感をえられるんだろうかね。