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バビロン・ベルリン シーズン2のShinMakitaのレビュー・感想・評価

2.7
ナイトクラブ〈モカ・エフティ〉のオーナーでベルリンの闇社会を牛耳るエドガー・カサビアンを攻撃し、隠匿されたフィルムを奪還したラート。そこに写っていた〈変態〉は自分の父であった。父はアダナウアー市長の右腕にして、次期警察署長だ。任務を終えたラートだったが、故郷に幻滅しベルリンで仕事を続けることに決める。だがカサビアンに拉致されてしまい…

拉致から生還したラートは、ベルリン警察を指揮するベンダ行政長官に呼び出される。ソ連に始末された〈赤い砦〉メンバーたちの死体が見つかったのだ。殺人課と協力しソ連工作員追跡任務につくラートは、シャルロッテとシュテファンを助手にして捜査を開始する。そんな時、ケルンから兄嫁ヘルガがベルリンにやってくる。彼女はラートと不倫の関係にあった。




「バビロン・ベルリン」シーズン2


金塊と毒ガスを載せた列車はベルリンで足止めさせられ、①毒ガス密輸を暴きたい警察②金塊をイスタンブールに送りたい〈赤い砦〉のカルダコフとカサビアン③毒ガスを発注したドイツ軍の〈黒い国防軍〉一派④金塊を盗みたい財閥御曹司アルフレッド・ニッセンという4者の思惑が絡み合ってどうなるかわからない状況。そこにラートとシャルロッテのプライベートエピソードが重なりあって複雑になっていきます。2話ラスト、とある癒しキャラの死が衝撃。3話でラートが飛行機に搭乗したり、自らの殺人を擬装したり、ハラハラが止まらないシーズンでした。そして〈聖体の祝日作戦〉の全貌が…ラスト3話の緊張感とスピード感がたまりません。メイドのグレータのエピソードが実は歴史的に一番重要…そう、ついにナチスがこのドラマに絡んでくるのです。

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ところで、このドラマは創元推理文庫から出ていたフォルカー・クッチャーの〈ラート警部シリーズ〉が原作。

あっという間に絶版になっているから、人気なかったんだろうなぁ。昔新潮文庫で出ていたフィリップ・カーの〈ベルリン3部作〉が面白かったので、読んでみたいんだけどねぇ。今マイクル・コナリーの未読本が積んであって、当分読めそうにはありません。


とりあえず、シーズン1.2を続けて視聴することをオススメします。全16話だと思うと長いけど、2日あれば完走できまっせ。ぜひ!
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