ヒロシー

ザ・クラウン シーズン3のヒロシーのレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン3(2018年製作のドラマ)
4.0
キャストが一新されたが、ほとんどの引継ぎに不安も違和感もない。特にオリヴィア・コールマンは別の女王でオスカー受賞していたのもあってか、重圧と奔放な周囲の人々に必死の無表情で争う演技が本当に見事。フィリップ殿下のトビアス・メンジーズも超いい声ながら複雑な人間性を持つキャラを立たせている。マーガレット女王のヘレナ・ボナム=カーターも本当に素晴らしく、2話と10話はひたすら同情していた。一方で今回のMVPはチャールズで、分かってはいたが彼のフューチャー回は本当に重い。それは『ゴッズ・オウン・カントリー』でも最高だったジョシュ・オコナーの軽そうで重い演技あってのこと。

一方で、今シーズンは演技合戦のほうがメイン、演出は(十分豪華だが)控えめという印象。きっとシーズン4では演出が洗練されているのだろう。総合的なレベルは、各クルーでの2シーズン目でぐんと上がる法則か?
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