ねまる

青の時代のねまるのレビュー・感想・評価

青の時代(1998年製作のドラマ)
3.7
この頃の堂本剛には、この頃にしかなかったかっこよさの中に孕んだ影と絶望があって、それがものすごく美しい。

この物語に出てくる若者たちには、
みんな未来や希望というものを失っていて、
今を生きている一瞬の輝きがそこには映されている。

それこそが『青の時代』
こういう若者の話、最近のドラマではないからこそすごく好き。

って思ってたんだけど、
話が進んでいくにつれて、
恋愛関係のラブコメみたいな面倒くさい展開と(ラブストーリーは苦手なの)
リュウがどうせどうせと言って、大人の正論に丸められていく感じに
なんだかちょっと冷めてしまったり。

私が求めていたものと違ったんだろうね。
求めていたものは同じ伊藤一尋Pの『未成年』にあったんだけど、この作品にはこの作品にも言いたいことは分かる。このPは脚本家にすごく沿うタイプなんだろうね。

最初に書いたように、
この頃の堂本剛のかっこよさと愛嬌も良いし、
奥菜恵は棒読みすらも可愛いと思える美人だし、
安藤政信は主役より存在感ある美しさだし、
20代後半かな?の篠原涼子は綺麗だし、
二重人格の上川隆也の冷酷さも恐ろしいし、
ストーリーの展開は気に入らないけど、観てよかったと満足かな。
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