Relishi

青の時代のRelishiのネタバレレビュー・内容・結末

青の時代(1998年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

始まりは非行少年が、人との出会いにより更生していくさまを描く、少年犯罪もののドラマかと思っていた。
ところが一変、完全なる善と完全なる悪を一つの体に持つ弁護士、榛名の狂気じみた行動、サイコ的な展開へと進む。
多重人格ものは、B級になりやすいが、このドラマはその点、正統派に仕上がっている。そこを大いに担っているのが、リュウ役の堂本剛。彼が主役であることが、妙にリアリティと現実感を与えてくれる。

途中で亡くなってしまうが、非常に煌めいた演技を披露しているのが、朱里役の安藤政信。薫への愛を貫き命を落とすのだが、大変印象的で、心に残る演技だった。(棒読みだけど)

回を追うごとに、雪だるま方式に、恐ろしい方角へと展開していくが、ラストに、リュウの語りかけにより榛名のもう一つの人格が光を見るシーンは泣けた。

ひとつ、役不足と感じたのは薫役の篠原涼子。
もう少し知的でミステリアスな女性がこの役には相応しかったように思う。

そして、タイトルバックは大好きな松原弘志でした。
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