Relishi

それが答えだ!のRelishiのネタバレレビュー・内容・結末

それが答えだ!(1997年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

横暴で自己過信に満ちた天才マエストロ鳴瀬(三上博史)は、その利己的な態度により音楽界から追放され、訳あって小さな村の中学にある、名ばかりのオーケストラ部の顧問を務めることになる。
その12人の生徒たちとの触れ合いにより、信じること、愛すること、許すことを知り、かけがえのない時間と感情を生み出していく、青春音楽ドラマ。

三上博史という役者が持つ振り幅の広さが、存分に発揮され、この役は彼以外考えられないと思うほど、素晴らしい演技。

ひねくれた様子のない、純粋無垢な物語の展開に、自然と溶け込むことができ、気がつけば、最終話の生徒たちとの別れのシーンでは涙が止まらなくなってしまう。

ラストの、音楽界に返り咲いたコンサートシーンは非常に秀逸で、音楽の素晴らしさ、観衆の高揚、震えるような感動が詰まっており、申し分ない終わりを迎えた。

圧倒的に三上博史が輝いていた、つまらない回のない作品。
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