MIDORI

ER緊急救命室<ファースト・シーズン>のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.5
海外ドラマファンを自称していますが、“ER”はまだ見たことがなくて。アメリカの医療ドラマの先駆けであり、アメリカで人気の現役医師であるドクター・マイクが選ぶ、キングオブメディカルドラマとしても紹介されていたので、2021年はこのドラマを完走することを目標にしました。

NBC大好き女なので、この当時のNBCを語らせていただくと、ERがスタートした1994年はこれも伝説のコメディである“フレンズ”がスタートした年でした。さらに刑事ドラマの“law&order”がエミー賞に連続ノミネートされたり、“となりのサインフェルド”や“ベイウォッチ”など、NBCのドラマがとにかく強かった時代です。この“ER”のシーズン1エピソード1を見たとき、なんか違和感を感じまして。なんかいつもより長くない?と。結局違和感ではなく、本当に長くてエピソード1が1時間半ありました(笑)ビックリして、シーズン1は一体何話あるのと思い、初回からいきなり25話。普通はシーズン1ってどこの局も当たるかハズレるか自信がないので、話数少ないのですが、初回から25話制作したことを知ってこのドラマの本気を感じました。

正直シーズン1のエピソード1〜3くらいまではあまり惹かれなくて、ハマれないドラマを15シーズン見るのは辛すぎると挫折しかけていましたが、とあるエピソードをきっかけに一気にハマりました。朝から10代の少年を亡くして肩を落としていた医学生ジョン・カーター。その日の夕方にもう子供が産まれそうな妊婦がERの入り口に車で到着するものの、もう頭が出てきてしまっていて、ここで産むしかないとカーターが出産を手伝うことに。無事子供が産まれて、女性と子供が病院に運ばれたあと、一人でガッツポーズしていたあの姿を見たとき、「やっぱりこのドラマ面白いかも…」となりました。研修で病院に来た医学生のジョン・カーターが、命の現場で悲しんだり、悔しんだり、喜んだりしてる姿が良くて、だからこのドラマ良い作品なんだなと。このジョン・カーターの成長を見ているのがとても楽しみなドラマです。

このドラマが面白いなと思うところは、医師だけど、みんな決してお金持ちではないところ。1000万円以上ローンを組んで医学部を卒業しているので、働きまくってもひたすら返済の日々。特にベントン先生は母親の介護費用で常に金欠状態。それでも誰かを救いたいとか、助けたいとか、そういう正義感を持った人だけが集結しているのが見ていて心を打たれます。

シーズン1がかなり良かったので、このメンバーがどんどん降板するのかと思うと、シーズン2を見る前から悲しいです(笑)
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