Relishi

人間・失格〜たとえばぼくが死んだらのRelishiのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

野島作品はどれも繰り返し観ているのだけど、これだけはまだ数回しか観ることができていない。
臆病な心が大きくなった30代の初めに再度観た時には、もう苦しくて苦しくて、何度も心が壊れそうになった。
誠はどうしてこんな目に合わなければならなくて、誰にも真実を見つけてもらえず、一人で苦しんで耐えて、それでも僅かな希望を信じようとして、、どうしても彼が亡くなるということが受け入れ難く、とても苦しくて悲しかった。
そして新見が本当に憎らしくて、許せなくて、こんなこと言いたくはないが、殺意が芽生えてしまった。
けれど神様はちゃんと見ている。
彼に相応しい結末が用意されていた。

救いのないドラマだと昔は完璧に思っていたけれど、衛が出所するラストシーン(こんなシーンあったっけと思った)に昇華される感情があり、やはり野島伸司はちゃんと救ってくれるのだなと思った。

ただ武藤は悲劇的な結末で、珍しい畳み方だと感じた。
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