すれ違う若者たちから「ヘイ、ペーパーボイ！」って声かけられがちなのに有名ラッパーにまず見えないのが笑える（パフォーマンスシーンがゼロだし）。ただシーズン1の時よりも人気になってるのかな？

ドナルド・グローヴァー主演の脱力系ドラマ。だらだらーとしてるけど面白くてずーっと見れる。“The三名様”のありふれた日常を今回も1話完結で。30分尺で観れてしまうお手軽さで隙間時間を埋めるのに丁度いいです。たまに主要メンバーが1人も出てこないスピンオフ的なエピソードもあったりして「あれ？」ってなるけど慣れました。

一番好きなエピソードは、シーズン3の最後（10話）。アーン（ドナルド・グローヴァー）の彼女ヴァン（ザジー・ビーツ）が、アメリ風のパリっ子気取りで街中を駆け巡るエピソード。バケット背負ってる姿がウケる……。

黒人への人種差別や格差社会を題材にどぎつい皮肉を織り交ぜながら、シュールでブラックな笑いを巻き起こす。決して嫌な気がしないのは作り手側が黒人だからなのかな？

その中に監督として日系人のヒロ・ムライがいるのが凄いな。チャイルディッシュ・ガンビーノ（ドナルド・グローヴァー）のヒット曲「ディス・イズ・アメリカ」のMVを手がけ、グラミー賞で最優秀ミュージックビデオ賞を受賞。この活躍をきっかけに知り、本作含めいくつか監督したドラマも見始めています。アジア系がアメリカでクールな作品の中心で活躍するのがシンプルに嬉しい。日系人ならなおさらです。

そのヒロ・ムライは「侍」を題材にした長編映画を製作中らしいです（原題“Bushido”）。製作にはアリ・アスターが加わって且つA24ときたら普通なものになるわけなさそうでドキドキですが、今一番の楽しみ。

いよいよ最終シーズン。アトランタに戻ってのエピソードが展開されるのだが、このシーズンは、ダントツに面白い。6話の「クランク・ダット・キラー」や9話のペーパーボーイが山で、災難に会うエピソードなど、何べんでも、見返したくなるようなエピソードがこのシーズンには、詰まっている。

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