こんなに面白いドラマがあっていいんですか？っていうくらいに面白すぎる。
過激さも増してるうえに、最強最悪のヒール、ホームランダーの暴走が更に加速。ワンシーンワンシーンが怖すぎてヤバい。特にラスト！そこに典型的な時代遅れクズのソルジャーボーイが参戦。ここまでの過激な表現で壮大なアンチヒーローのドラマを見れるこの時代に感謝しかない。
社会風刺も書いたらキリがないほどに盛り込まれていてすごいな。ビジネス的な薄いポリティカル・コレクトネスやBLMなどの企業の汚い裏側もS2に続いて描いている。ラストベルトやレッドネック、極右に支持され始めてトランプと化したホームランダーとその信者。人間という人間を炙り出していく風刺の数々。アメリカで起きた数々を彷彿とさせる映像ばっかしで面白すぎる。
それぞれのキャラのテーマも確立してきて素晴らしい。ブッチャーの心の中の怪物との戦い、ヒューイの有害な男性性との戦い、フレンチーとキミコの能力を持つ人間の苦悩、MMのトラウマと娘との向き合い…対するAトレインの黒人コミュニティと企業に挟まれる感じやホームランダーの幼稚性、アシュリーの押しつぶされるプレッシャーと恐怖からの一歩…などの敵側のドラマも深くて、本当にやばいわ。
能力者って武力を隠せないから、常に相手に銃突きつけてる状態のようなもので、常に会話が緊迫しているの天才。S2のニューマンの議会での一件が常に会話のスパイスとして効いているのが凄い。
いままでのヒーローに対する様々な感情って絶対的な信頼があったうえの感情だったんだなって思う。それが当たり前じゃないということをよく知れるドラマって面白すぎんだろ。
最高すぎる。
