MariaElena

悪女についてのMariaElenaのレビュー・感想・評価

悪女について(2012年製作のドラマ)
3.0
悪女、と言うと、男なら一度は弄ばれたいとか、女なら私もなってみたい!とか思うかもしれんけど、私はなんか全然憧れんくて。その場その場では男性にモテるかもしれんけど、幸せってのが付いてきてないイメージがある。
80〜100年間生きるなら、やっぱり悪女では幸せな人生過ごせんと思うし、周りの人も幸せにしてあげられない。

また、悪女でいるのは勝手やけど、男にモテて、人のお金で生きるのと、ポンポン愛されない命を産むのとは全くの別問題やでと言いたい。ノンフィクションならどんな展開でもそうなんやぁ…と受け入れるしかないが、フィクションでこういう話を見ると、よくもまあこんな人物書き上げたなとため息をついてしまう。

キャストについてやけど、沢尻エリカ(の顔)が好きやから片っ端から過去作を観ていて、これはなかなか観る術がなくてやっと観れたんやけど、彼女だけじゃなく他のキャストの演技力も酷くて、序盤は何かを覚悟してしまったレベル。
沢尻エリカは顔がほんまに美しいから、スタッフ側がどうしても公子に起用したかった気持ちがわかるけど、他はもっと演技力重視で選べたやろと思う。
人が飛び降りたのに血が流れない美しい死体とか、船越英一郎の独特な演技とかのせいで、平日の20時から流れてるサスペンスドラマみたいになってた。
朝ならブルー、夕方ならオレンジのフィルターをとりあえず差し込んだからいっか!みたいな安い映像にもがっかり。
30分我慢して見続けると、余貴美子が登場して、さすがの演技力でなんか救われた😭
「あ、余貴美子やー。」じゃなくて、「ほんまにこういう人、町に何人かおるよな!」って思わせてくれるような演技をできる人こそが女優やと思う。

私は男性にモテなくてもいいから、美しい善人でいようって、なんか改めて誓った。
MariaElena

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