MariaElena

しずかちゃんとパパのMariaElenaのレビュー・感想・評価

しずかちゃんとパパ(2022年製作のドラマ)
3.9
やっと最終回まで見終わった(去年の夏クール)😂

当時、NHKのドラマってどんなんなん?って想像がついてなくて、朝ドラも大河も合わない私は見れへんかもなーと思ってたけど、鶴瓶さん好きやし吉岡里帆の可愛さにもつられて録画予約したんよね。
そしたら意外にも、民放のドラマよりわざとらしくない(あまり誇張しない)演出で、メッセージ性がありながらもかなり見やすく作られてるなぁと思った💡

民放のドラマは、とにかくブームを作ることに必死で、SNSでバズりそうなテーマをかなりわざとらしく詰め込み、これがメッセージ性だよー!どーん!という【制作者側の思想】をゴールデンタイムで強制的に流されるというイメージなんやけど(ボロカスやなおい)、これは社会のマイノリティ側(ワタシ)から見ているととても危険で。
ドラマだけで情報を得る人たちはそれを鵜呑みにして、こういう人ってこうなんだ!と決めつけるだけでなく、勝手に偏見を作り出していたりする。(ADHDの人ってこうなんでしょ?ドラマで見たよー)みたいな。

そういう、「ドラマの言う通りにして何が悪いの!怒るならドラマに言ってよ!」みたいなことが起こらないような演出やセリフが、このドラマには多かったように思う。
「耳聞こえない人ってこうされたら助かるんでしょー?ドラマでやってたー」じゃなくて、ちゃんと自分の頭で考えようよってこと。自分なりに調べてみたりね。定義じゃなくて、〇〇な人とはどうコミュニケーションを取ったらお互いに楽しいかな?っていう視点。

あの子ども時代に持ってた、可愛らしいおえかきボードで会話するのめっちゃいいよなぁ☺️
毎回、どんな話でも可愛らしい鶴瓶さんの演技が見れるシーンがあるの癒やしやった。
なんか、恋愛とか友情とかカテゴライズされてない“人と人の愛”を感じた。

「可哀想は本人にしか決められないことです」ってセリフもよかった。
可哀想なんて言っちゃダメよ!じゃなくて、言えへんってことやねんな。他人には決められへん、不可能なことやねん。
だから反対に、SNS社会の今は「相手が幸せかどうかも本人にしかわからないことよ」と言いたい。
し、相手が可哀想であれ幸せであれ、それで私の幸せレベルは何も変わらんことに気づくべきよね。
MariaElena

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