ShinMakita

Treadstone(原題)のShinMakitaのレビュー・感想・評価

Treadstone(原題)(2019年製作のドラマ)
2.5

(ベントリー編)
1973年東ベルリン。KGBと元ナチスのマイズナー博士が進める極秘実験を探りに潜入したCIA工作員ジョン・ランドルフ・ベントリーは、調査中に逮捕され、その極秘実験の被験者にさせられる。マイズナーは薬物や催眠術を使って被験者を洗脳し、完璧な暗殺者を作成しようとしていたのだ。マイズナーと実験責任者であるKGB工作員ペトラ・アンドロポフは出来上がった暗殺者を「セミ」と呼び、ベントリーがセミ化したことを喜ぶが、彼は不屈の精神力で自我を保ち、マイズナーを殺害して西側へと逃走。しかしCIAに戻った途端二重スパイの容疑をかけられてしまう。ベントリーがKGBに捕らえられてから、すでに半年も経過していたからだ。

(CIA編)
時は現代、舞台はロンドン。CIA諜報員マット・エドワーズは、訪英中の北朝鮮大将クオンと接触。亡命を匂わせるクオンだが、彼の要望は元記者タラ・コールマンと話すことだった。タラは旧ソ連の核ミサイル「スチレット6」が闇マーケットで売りに出されたと記事に書き、それがガセだったことで干された身だった。しかしクオンは、タラに記事は真実だと告げる。北朝鮮がロシアからスチレット6を購入する予定であり、それを公表した自分は「トレッドストーンのセミに消されるだろう」と言うのだ。2人の会話を盗聴していたエドワーズはトレッドストーンという単語に震撼する。トレッドストーンとは、旧ソ連のセミ化計画を進化させたCIA独自の暗殺者作成プログラム。あのジェイソン・ボーンのおかげで白日の元にさらされ、後継プログラム「ブラックプライアー」もろとも廃止されたはずだ……

(ソヨン編)
現代の北朝鮮・平壌。ミサイル基地で働く大尉を夫に持つパク・ソヨンは、平凡な主婦である。ある日、息子ジヌが禁制の米製おもちゃを持ち帰り冷や汗をかく。そのおもちゃをこっそり起動してみると、童謡のメロディが流れてきた。それを聴いた彼女は、無自覚のまま市内の高級マンションに赴き、ある男を殺害してしまうのだった。男はクオン大将。ソヨンは「セミ」だったのだ。

(ダグ編)
アラスカ。米企業エキスポオイルの油田基地で働く作業員ダグ・マッケナは、ロシアとの共同採掘が始まったのを機に解雇されてしまった。がっかりしてバーで飲んでいたら、中年女と出会い意気投合。2人でワインを空けようとするが、彼女が童謡を口ずさんだ途端に意識を失ってしまう。そして目が覚めたとき、彼の手は血に染まり、麻薬の詰まったバッグを手にしていた。訳がわからないまま自宅のあるケンタッキー州に戻ったダグを待っていたのは…

(エドワーズ&ヘインズ編)
ロンドンからラングレーに戻ったエドワーズは、過去にトレッドストーンに関わった催眠術の権威ウェルズに会いにいく。するとウェルズは、すでにトレッドストーンが再開したことを知っていた。先日メリーランド州で起きたコンビニ殺人の防犯ビデオを見たウェルズは、その身のこなしから殺人犯はセミだと確信していたのだ。殺人犯はスティーブン・ヘインズという平凡な男で、犯行後現場にとどまり逮捕されたらしい。早速エドワーズはメリーランド・ソールズベリーに飛び、ヘインズから情報を得ようとするのだが…




先日amazonプライムで全話配信されたドラマ「トレッドストーン」。このタイトルにピンときたらアクション映画通。そう、ボーンシリーズのスピンオフ。ボーンを作ったトレッドストーン計画のその後を描きます。計画は廃止され、工作員たちは記憶を消され普通の生活を送っていたんですが、何者かが彼らの覚醒スイッチ(童謡…フレール・ジャック、フレール・ジャック、ドメブ…というグーチョキパーで何作ろうのメロディ)を押して回り、世界各地で同時多発ボーンアイデンティティが起きるというストーリーですよ。ワールドワイドなロケーション、派手なアクションでなかなか楽しかったですね。でも途中で終わってしまうので、完結してから観るのが良いかもね。
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