オレオレ

トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリーのオレオレのレビュー・感想・評価

2.5
HBOの肝いりシリーズ、「True Detective」。
シーズン1を超えるのはやはりジョディ・フォスターか⁉︎

サウスのじりじりとした暑さや埃っぽさから一転、舞台はアラスカ。
しかも冬のアラスカ、一日中日が差さない時期が始まる12月が舞台。
朝起きても暗く、夜も当然暗く、どこに行っても暗く、明日も明後日も暗く・・・
気が滅入るどころの騒ぎじゃなさそうだなあ・・・。電気代もすごそうだし。

そんなアラスカに置かれた、非営利研究団体施設の従事者のほぼ全員が裸で屋外で凍死しているのが発見される。
まさに食べかけのサンドイッチや見ていたDVDが回り続ける施設内。なぜ裸なのか?残った一人はどこに行ったのか?その男と付き合っていた原住民の若い女性の殺人は関係するのか?
捜査に当たるのは口が悪いうえにパワハラなダンバースチーフ(J.フォスター)と原住民の血が入るナバロ(カリ・レイス)だが、彼女たちの仲の悪さはただの上司と部下の軋轢以上の何かがあり・・・。

猟奇殺人とオカルト要素がウリの「True Detective」シリーズだが、猟奇度が低め、オカルト度も低め(シーズン1で出てきたシンボルがシーズン4にして再登場するが)。
なのに、親vs子、義母vs 継子、原住民vs入植者(白人)、住民vs炭鉱会社、環境問題、警察内のポリティクス、家族の喪失など詰め込み過ぎで、そのどれもが型通り。
そもそもの集団殺人が正直どうでもいいので、解決しなくてもいいやん、みたいな気になり、それを追う二人をイマイチ応援する気がでない。
そして、最終6話の「解」がなんともつまんね~。
ありえんでしょ、あそこを見落とす警察!仕事してなさすぎ!

シーズン1を見終わっても感じた尻の落ち着かない感じ、後味の悪さ、それでいて記憶に残る全体像、というのが全くない。それがシリーズのテーマじゃないのか!と思うんだが。
まあ、シーズン2はなかったことにしたとしても、やっぱりシーズン1を超えるのは難しいのかなあ。シーズン1と3の脚本家(N.ピゾラット)をなんで使わんかったー!

ところで、J.フォスターは「小さい体で動き回るタフなおばさん」役以外、もうやらないのかなあ・・・