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仮面ライダーの映画初心者のレビュー・感想・評価

仮面ライダー(1971年製作のドラマ)
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memo
シン仮面ライダーのために軽く予習していきます。

(好きな話数)
5話

【1話】
ショッカーに改造された人間「仮面ライダー」。カット割りの癖が凄いですね。そしてとにかく「影」、とても画面が暗い1話。映画「第3の男」のように影で見せていくタイプの作品になのかもしれません。演出的に巧いのは、「誰かに見られている」のシーンで影で画面の上下を覆ってのぞき見している印象を与えているところ。お話として展開がキビキビしている、テンポが速い。冒頭すぐに改造、バトル、今回の被害者と凝縮された1話でした。先生が泡になって死ぬシーンはショッキングです。終盤、敵のモブが横一列になり、一斉に棒を出現させるシーン最高。改造された理由が、頭が良い、スポーツもできるからとはまぁ凄いこと。あと、仮面ライダーのテーマソングが良いっすね

【2話】
蝙蝠男の回。どこかゾンビ、吸血鬼のような設定ですね。蝙蝠に噛まれるとその人も蝙蝠になってしまう。敵の造形や暗い画面も含めて結構怖いです。1話目を見ていなかった視聴者のためか、1話で登場した設定を説明するナレーションが度々入る設計。1話の「博士が死んだ」という設定が引き続いて活かされています。映像に関して言うとクラッシュズームが多用されますね、昭和特撮らしいです。ススキからマスクの男が見ているショット好き。

【4話】
人食い植物の回。2話と比べて明るい画面でしたが、植物に飲み込まれる女性のシーンはなかなかショッキング。ただやっていること、シルエットが浮かび上がり敵が登場など2話と似たような回だったなという印象が強い。改造人間となって、自分の力の制御が難しくなっているという設定が明かされたのがポイントなのでしょうか。

【5話】
ベスト。ホラー演出が巧く、序盤の音だけが先行して聞こえ、怪人のシルエットが浮かび上がる、これだけで満足。それから2話や4話と違い、展開にメリハリがあり、面白かった。「地震」というアイデアを用い、悪の組織が人工地震を起こそうとしていたと規模がスケールアップしているのも良いです。つくばで地震が起こると、人工地震だというネタが未だに言われ続けてるのは仮面ライダーが元ネタなんでしょうか。

【17話】
まさかのプロレス回。5話あたりと比べて、驚くほどポップ。ダークさが無くなっていますね。仮面ライダー2号こと一文字ライダーから作風がポップになったと聞きますが、想像以上にポップ。木材置き場で戦うシーケンス好きですね、高低差のあるレイアウトで画面が面白いです。それ以外は終始意味が分からん...でも敵が倒せたのでヨシッ

【24話】
キノコ怪人のデザインがやばい。中盤の走行中のトラックの上でのバトルが狂ってますね、女性陣もショッカーの雑魚敵と互角に戦えてるのもカオスをより一層高めています。それでいて終盤のアクションは1話あたりに近い暗い画面。なんだかとってもカオス。
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