Joey

北の国から '87初恋のJoeyのレビュー・感想・評価

北の国から '87初恋(1987年製作のドラマ)
5.0
3月、卒業シーズンになると、このドラマを思い出す。北海道から上京するという感覚は特別なものだ。海を越えるという事が、そんな思いにさせるのかもしれない。飛行機に乗ってしまえば、海なんて関係ないのだけれど、そんな旅立ちはあってはならない。青函連絡船に乗らなきゃダメなのです。それが上京するってこと。

純くんも作法を心得ている。飛行機になんて乗らない。しかも、長距離トラックだ。運転手は古尾谷雅人だ。見送っているのは、吾郎さんと蛍だけ。あんなに登場人物が多いのに二人だけ。もちろん、礼ちゃんはいない。これが富良野から出て行くという事。富良野のヨーダ、大滝秀治の声が聞こえてくるようだ。

しかし、これほどまでに、横山めぐみの最高の瞬間を切り取ったとは、本当に奇跡としか言いようがない。単に可愛いだけではない。皆が共有できる初恋のイメージそのものだ。そう、こんな娘には悲劇が用意されている。あの笑顔の裏には、底知れない悲しみがあった。誰にも想像できない悲しみが・・・またまた妄想が止まらない。
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