ねまる

新選組!! 土方歳三 最期の一日のねまるのレビュー・感想・評価

新選組!! 土方歳三 最期の一日(2006年製作のドラマ)
4.0
『新選組!』は本編が全てだったと、
それは大いに認める。

ただ、スピンオフとして、
この作品を作ってくれたことに、
とてもとても嬉しいと思った。

近藤勇が出てこなくたって、
紛れもなく『新選組!』だった。

歴史を知っているのに、
なぜこんなにも心かき乱されるのだろう?
むしろ知っているからなのか、変わりようもない事実だからなのか?

なぜみな、死にたがっている時ではなく、
生きようと思った時に命果てるのか。
だからこそ、こんなに辛いのに。

何が正しかったかは、
100年後、200年後の人たちが決める、
本編でそんな台詞があった。

私たちは彼らの戦いを、
正しいと思えるのか?
今の世の中を見て、そう思えるのか?
何が、誰が、正しかったのか?

ごめん、土方さん。
200年経ったけど分からない。

でも、日本という国はある。
どこかの遠い子孫たちは、
平和ボケするくらい呑気に生きている。

だから、土方さん。
かっちゃんと笑っていてくれ。

最期の演出、すごく良かったし、
池松くんの駆けていく背中エンドも良かった。
ねまる

ねまる