『新選組!』は本編が全てだったと、
それは大いに認める。
ただ、スピンオフとして、
この作品を作ってくれたことに、
とてもとても嬉しいと思った。
近藤勇が出てこなくたって、
紛れもなく『新選組!』だった。
歴史を知っているのに、
なぜこんなにも心かき乱されるのだろう?
むしろ知っているからなのか、変わりようもない事実だからなのか?
なぜみな、死にたがっている時ではなく、
生きようと思った時に命果てるのか。
だからこそ、こんなに辛いのに。
何が正しかったかは、
100年後、200年後の人たちが決める、
本編でそんな台詞があった。
私たちは彼らの戦いを、
正しいと思えるのか?
今の世の中を見て、そう思えるのか?
何が、誰が、正しかったのか?
ごめん、土方さん。
200年経ったけど分からない。
でも、日本という国はある。
どこかの遠い子孫たちは、
平和ボケするくらい呑気に生きている。
だから、土方さん。
かっちゃんと笑っていてくれ。
最期の演出、すごく良かったし、
池松くんの駆けていく背中エンドも良かった。