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今際の国のアリス シーズン2のRISAのレビュー・感想・評価

今際の国のアリス シーズン2(2022年製作のドラマ)
5.0
ー 今際の国、この狂った世界の答え。

前作では、今際の国で繰り広げられる
必死なサバイバルをただただ見届けて
期待を残しつつ休止符が打たれた訳だけど
本作では前作を上回る過酷なサバイバルと
何よりこの狂った今際の国の答えが、、ね。

正直、、かなり面白かった!!!
邦画作品でこんなにも目が離せなくて
ワクワクゾクゾクさせてもらえたのって
今まであったかな?って思うくらい。

まずは本作のゲームね、
物語の終盤ということもあって
KINGランクが続々と迫ってくるから
前作よりも過酷なゲームばかりで、、
特に頭を使うハートのゲームなんかは
「LIAR GAME」みたいな印象で
見応えがあって面白かったなと。
(LIAR GAMEの秋山さんとチシヤは
思考力や動じなさが似ているよね笑)

そして何より本作でも
魅力的なキャラクターたちがね、、
新しいキャラクターはもちろん、
前作では語られなかった
キャラクターのバックボーンなんかも
本作では見ることができたから、
なんか一人一人に愛着が湧いてしまう。
(そう思うとウォーキングデッド的な
要素もあるのかもな〜笑)

ウォーキングデッドにも通づるんだけど
本作のキャラクターたちって、
ここまで生き残ってるだけあって
全員が精神的にも体力的にも優れている
タフなサバイバーだから、
チームとして機能しなくなったとして
(不意に1人になったとしても)
ブレることなくタフに戦い続けるし、
信頼できる仲間との絶対的な絆もあって
無敵なんだよね。笑

特に本作に登場するのは
過酷なサバイバルを乗り越えて
厳選された無敵なキャラクター達だから
ドキドキするゲームを
安心感のあるキャラクター達が挑む
っていうバランスもすごくよかったなと。

あとは、やっぱりストーリーね。
正直ストーリー展開を想像するヒマを
与えないくらい、そのときそのときの
ゲームやサバイバルに集中してしまって。
(物語の結末よりも、
一つ一つのゲームの展開や攻略法に
意識がいってしまう演出なのかな〜)
だから映画作品を“見てる”というよりかは
今際の国を“体感してる”ような感覚で、、

だからこそこの物語の結末には
度肝を抜かれてしまったんだよね〜
(それもきちんと理にかなっていて、
じわじわと伏線を回収されていくようなね)

今際の国の正体に迫っていく終盤の
あのフェイクやどんでん返しの
さらにどんでん返しなんかにも
見事に騙されかけてしまったし笑
なのにその先でするするっと明かされた
今際の国の正体にはもうため息しかなくて。
(“今際の国”って言葉も最高だなと、、)

全て見終わって思うのは、
先の見えない未来に向かって
生きる選択をし続けることの難しさね。

本作のゲームのような過酷さはないけど
私たちも日々、人や社会にもまれながら
目に見えるものや見えないものに触れて
生きている訳だけど、
明確なゴールや未来なんて分からなくて。

だけど未来を想像して、
どんなときも希望をもって生き抜くことが
どの時代にも生を受けた者には
必要なことなのかな〜なんて。

そしてアリスやウサギもまた明るい未来を
生きてほしいな〜なんて思ってしまう。
RISA

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