今まで観なかったことを後悔するほど骨太でいいドラマでした。
韓国の国会議事堂が何者かに爆破されるというショッキングな出来事から始まるストーリー。現職の大統領以下、主要閣僚が皆亡くなる中ただ一人生き残り、60日間の大統領代行として職務を担うことになった主人公をチ・ジニが演じます。元大学教授で環境大臣、政治にはあまり似つかわしくない彼が、混乱のなか次々と降りかかる難題に対峙していくのですが、ブレることのない真っ当な信念で窮地を乗り越えていきます。最初頼りなかった彼がいつしか本当の大統領のように頼もしい存在に変わっていく姿はなかなか胸にくるものがありました。テロの真相を明らかにしていく過程で、誰が信用でき誰が裏切り者なのかという判断のつかないストーリー展開もスリリングで面白かったです。
清廉なイメージしかないチ・ジニが、その印象通りの主人公を演じていたのがとにかくよかったです。ソン・ソックはじめ脇を固める俳優陣の演技も魅力がたくさん！カン・ハンナの身体を張ったアクションシーンは、これまでの彼女のイメージからは想像もしなかった身のこなし。
アメリカドラマのリメイク版だということを後で知りましたが、韓国そして朝鮮半島が抱える問題を上手く脚本に落とし込んであり、リメイクとは思えないほどのクオリティー。『サバイバー』･･生き残った人、逆境に負けない人。まさにタイトル通りの内容でした。政治が絡んだものはこれまでにもいくつか観てきましたが、最も面白く観ることのできた政治ドラマでした。
お勧めです！
