ノラネコの呑んで観るシネマ

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 シーズン1のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.6
アマプラ。

シーズン1完走。
いやー、いやらしいくらい絶妙なところで終わったな。
とりあえずあの人とあの人の正体がほぼ明かされて、あのアイテムも出てきてセットアップ完了、役者が揃ったという感じ。
原作未登場キャラを、ああいう風に使ってくるとは全く読めなかったよ。
原作の「指輪物語」というか、PJ版の映画をベンチマークし、全体のイメージを似せることで、何となくあの世界に続きそうな雰囲気を作ってる。
ハーフフットの少女とその親友なんて、モロにフロドとサムだし、あの人とのスリーショットなんて懐かしさを感じるほど。
全50話あるらしいのでまだまだ先は遠いが、とりあえずここまで期待以上の仕上がり。

とりあえず2話までの暫定。
さてどうなるかと思ったが、今のところなかなか面白い。
舞台は指輪戦争から3000年以上前の、太陽の第二期。
基本的に中つ国の年表に沿って展開するが、物語そのものはオリジナルで、キャラクターも半分くらいは原作に登場しない。
現状、若き日のガラドリエル様の物語、エルロンドの物語、人間の女性と彼女に想いを寄せるエルフの戦士の物語、ホビットの少女と不思議な老人の物語と、四つのプロットラインが同時進行。
今後、これらが複雑に絡み合って行くのだろうな。
ポリコレの影響で、中つ国の各種族に、演じ手の人種がごちゃごちゃに配されてるんだが、これはもはやハリウッドのデフォなので、個人的には気にならない。
そもそも架空の世界だし、この辺は何でもありかと。
PJ版はたぶんに偶然の産物だったにせよ、9.11後の暗雲広がる時代性と、普遍性を併せ持つことで歴史に残る傑作となった。
はたして、こっちの旅はどこへ向かうのか。
とりあえずシーズン1完走しよう。
空から落ちてきたのは、間違いなくあの人だよね。