みかん

ゴースト/ニューヨークの幻のみかんのレビュー・感想・評価

4.5
「死んだ恋人が幽霊になって、遺された恋人を守る」系の話の元祖の名作ということで鑑賞。

笑いあり、サスペンスありの色んな要素をバランスよく楽しめる秀逸なラブストーリー。

こんなロマンチックなろくろを回すシーンは他にないですねw

自分の殺害事件の真相を追うサスペンスはスリル満点。

さらに、恋人を守るため、地下鉄にいる先輩ゴーストに弟子入りして物を動かす(ポルターガイストを起こす)力の特訓を受けるのも涙ぐましい。

ウーピー・ゴールドバーグのインチキ霊媒師のコミカルな演技もさすがで笑えました。
本当に幽霊が見える才能を開花させて、初めは嫌々だったけど協力していくうちに改心していくのも見ていて気持ちよかったです。

そして何と言っても、名ゼリフの「愛してる」のやりとり、お守りのコインには2人の深い愛情に感動するとともに、幽霊の切なさが混じって胸に迫るものがありました。

エンディングは本当にずっと側で守ってくれていたことが証明され、思わずホロリ。

深い余韻が残る作品で、大切な人と一緒に生きる時間の尊さや、時には言葉に出して気持ちを伝えることの大切さなど、歳を重ねるごとにまた深みが出てくる作品だと思うので、またいつか観たいと思います。


★ 主人公サムは、恋人モリーとデートの夜にプロポーズするが、突如暴漢に襲われ射殺され、ゴーストとなってしまった。

サムの死を嘆き悲しむモリー。

普通は現世の行いで天国からか地獄からか迎えが来るが、サムは現世に未練が残っているため成仏出来ず、モリーのそばにいたところ、自分の殺害事件に関わる重要な異変に気づき、事件の真相を追うことに。

モリーに危険が迫っていることが明らかとなり、全力で守ることを決意。

しかし、サムはゴーストの身。姿も見えないし、言葉も届かない。物体に触れようとしてもすり抜けてしまう。

無事事件を解明して、モリーを守りきれるのだろうか、、?


デミ・ムーアのショートカットは、特に監督が役作りでオーダーしたわけでなく、撮影前にバッサリ髪を切って勝手にイメチェンしただけで、スタッフ一同を驚かせたとか。

でも、このショートカット、とっても似合っててキュートで正解だと思いました!
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