みかん

スノーデンのみかんのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
3.8
2013年6月。米中央情報局(CIA)元職員スノーデンにより、全世界のメール、SNS、通話は米政府に監視されていたことが暴露され、世界中に激震が走った。彼は何故全てを捨てて告発を決意したのか?2004〜2013年に起きた実話に基づく伝記ドラマ。

スノーデンの仕事は、通話・メール・SNSなどの記録を全て監視出来るシステムを使い、危険人物を排除すること。

米大統領を名指しで痛烈に批判してる書き込みをしてる人物を特定して言動を監視し、アカウントを使用不可にしたり。

敵対陣営に資金援助してる人物の弱みを検索して割り出し、接触して破滅へ導いたり。

紛争地なら、通話やメールの履歴と内容から"敵"と推測される人物(が持つケータイなりPC)めがけて爆弾落としたり。。。

全ては自国民を守り、第三次世界大戦を勃発させないため。

だったけれど…

彼の見てきたこと、やってきたこと、知ってしまったことの重さに、愕然としてしまいました。

国家権力を敵に回して、自分の生活全て捨ててもその状況の是非を問う勇気にはとにかく尊敬でした。

彼はアメリカの法律を破った犯罪者だけど、権力者たちに管理支配される生活から、世界中の人々を守った英雄ともいえると思います。

恥ずかしながら、ニュースで見た時は事の重大さにあまりピンと来てなくて、今回どれだけ大変なことだったかようやくわかりました´д` ;

この作品は、人類が情報化社会を生きていく中で、どういう未来を築き上げていくべきかを問う、大事な一本だと思いました。


★ 9.11同時多発テロに衝撃を受けたスノーデンは、国家の役に立ちたいと2004年に軍への入隊を志願するも、訓練で足を負傷し、除隊を余儀なくされる。
その後CIAの採用試験に合格した彼は、コンピュータの知識を高く買われ、指導教官からも一目置かれる存在になるが、、。
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