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ボーイズ・ドント・クライのsayanaのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
4.0
「男らしさ」「女らしさ」という概念が曖昧になりつつある今の世の中で、性を自認するとはどういうことなんだろう。女性の体に生まれながらも男性として生きるブランドン。タイトルのBoys Don’t Cry(男の子は泣かない)男の子になるというのはタフでなければいけないということなのか。どんなに酷い目に遭っても、最後まで勇敢だったブランドン。男の子になろうと必死になり過ぎた結果だったなら、それはきっと間違ってる。なりたい自分になるために命を犠牲にしないといけないならそれはおかしい。
残酷過ぎて観ていて胸が張り裂けそうになったから、もう二度と観ることはないかもしれないけど、もうブランドンを他人とは思えない。彼の死が報われるべきと言うのは違うのかもしれないけど、私達は彼のような人達のためにもっと頑張る必要がある。
ヒラリー・スワンクはもちろん、クロエ・セヴィニーも素晴らしかった。田舎の闇に取り憑かれた物憂げな少女という役柄が彼女の異様な魅力と妙に合っていて、とってもリアルだった。
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