磨

大河への道の磨のレビュー・感想・評価

大河への道(2022年製作の映画)
3.5
初の日本地図を完成させた伊能忠敬による地図誕生秘話を2つの時代で描く。主演の中井貴一をはじめ、松山ケンイチ、北川景子らキャストがそれぞれ1人2役を務め、現代はコメディー調に過去はシリアス調に作られた創作時代劇。

キャストとして出演もする立川志の輔の落語〈大河への道 -伊能忠敬物語-〉を原作とした物語。
あまり聞かない落語原作の作品だけど、現代パートの面白さや小気味いいテンポはまさに落語のそれだと思う。歴史知識をそこまで必要としないのも◎。

ただ、作品のテンポはいいけどドラマ性に乏しいので飽きるかも(特に過去パート笑)
偉業というだけなら他の歴史上の人物よりよほど偉大な功績を遺した伊能忠敬も、史実を忠実に再現したら間違いなく50話は持たないと思う。
最近の大河でもよく見る青年期の“創作部分”を過半数超えの30話くらいやるか、全国行脚しながら各地のトラブルを部下と解決していくとか(それは水戸‥)しないとダメかも(笑)

中井貴一と橋爪功はもは喜劇映画のエキスパート。松山ケンイチや岸井ゆきの含め、絶妙な掛け合いは安心して観ていられる。
現代パートのキャスティングは文句なし。同じキャストを過去パートで起用しているので、そちらでの無駄使い感はやや否めなかったけど、そういうコンセプトだし仕方ないのかな。

間違いないのは北川景子は時代を超えても美しいということ(笑)



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…で、私事で恐縮ですが、本作を観た《ユナイテッド・シネマ稲沢》での鑑賞をもって愛知県のシアター、現時点で営業している31館+最近閉館した3館のフルコンプリート達成!!(本作での達成は伊能忠敬にあやかったという事で笑)

これも近場に映画館の無いのと、愛知県のだいたい真ん中に住んでるお陰なのかと。‥感謝感謝。




次は全国です(嘘ですよ)
磨