口に出して言いたくなる映画タイトルのひとつ。ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ。ガイ・リッチーのデビュー作にして、凄まじい完成度を誇る犯罪映画。最後の最後まで緊張感が途切れない構成力が凄まじい。
詐欺を働いて小銭を稼いでいた若者4人組は、一攫千金のギャンブルに負けて多額の借金を背負うハメになる。返済期限が迫る中、隣の部屋を根城にしているギャングが、大麻の売人を襲撃して売上金を分捕る計画を立てているのを盗み聞きする。そこで彼らは更にその金を分捕ってやろうと画策するが…。
複数のプロットが複雑に絡み合う脚本、先の読めない展開、激しいバイオレンス、要所要所で使われるクールな音楽など、クエンティン・タランティーノ映画と共通する部分が多い。きっちり整ったタランティーノって感じ。