胸が熱くなるお仕事モノ映画！
原作小説を公開前日に読み終わり、感動で胸がいっぱいになったため、頼むぞ…実写映画絶対面白くあってくれ…！と祈るような気持ちで初日に観に行きました。
最後まで見た結果、すごく満足！実写化としてもかなり完成度が高いように思えました。
ストーリーの構成や細かい設定など、原作小説から変更されている点はそれなりの数ありました。「なんで変えちゃったの？」と序盤は疑問に思ったけど、観ていくにつれて、変更したところにはちゃんと意味があったのだと納得できました。あくまで映画としての流れを作るための変更で、そのために面白さが損なっていることは全くなかったと思います。
細かいところが変わっていても、原作で感動した場面、観たかった場面がちゃんと入っていたところに好感が持てました。斉藤監督がキレて行城さんについて語るシーンが特に好き。仕事仲間として信頼しあってる斉藤監督と行城さんの関係がわかる、とても良いシーンでした。あと有科さん渾身のグーパンとか、王子監督の部屋での、失踪の真相がわかるシーンとかも好きです。そう！ここ観たかった！！
ただ一点だけ、斉藤監督を主人公とする映画として仕方ないことではあるんだけど、アニメーター並澤さんと市役所職員宗森さんの、市と「サバク」コラボ企画パートはもう少し見たかったな…原作の中で最もグッと来たのが選永市の川下りのシーンだったから、できればあのパートもやってほしかった…！
大画面のスクリーンと良い音響でクオリティーの高いアニメ作品見られて最高～！「リデルライト」「サバク」どちらも本当に良かったけど、「リデルライト」最終回は、迫力に圧倒されて涙が出てくるほどでした どんな結末になるかとかどんなセリフを言うのかとか、原作を読んで全部わかっていたのに、それを超えてくる魅力爆発の作品でした。
吉岡里帆演じる斉藤瞳の成長っぷりがとても良かった！プロデューサーの宣伝戦略に振り回されてもがく序盤から、それでも描きたいものを諦めず、プロデューサーの思惑に乗っかりながら奮闘していく後半への流れがかっこよかった！特に序盤と終盤でのスタッフへの指示出しの違いにぐっときました
あと行城さん最高だったな…柄本佑が演じると知って魅力的になる予感しかしなかったけど、想像以上でした。まず第一声のあの、力のこもってなさ！！(笑)胡散臭さマックスのその雰囲気、原作を読んで想像した以上に行城さんらしい行城さんがそこにいました。斎藤監督視点に立ってすごく嫌な奴なのに、その態度の理由が明かされる後半はずるすぎる あとラストカットもずるすぎる
斉藤監督も行城さんも、王子監督も有科さんも、ほかのスタッフもみんな、「面白いアニメを視聴者に届けたい！」という熱い気持ちで突き進んでいたのが伝わってきてこちらも胸が熱くなりました。アツさが伝わる作品！大好き！
