せんな

マッチングのせんなのレビュー・感想・評価

マッチング(2024年製作の映画)
4.5
公開初日の、上映前舞台挨拶生中継つき回で観ました。
大好きな太鳳ちゃんと佐久間くんの共演作。公開を待ち望んでいました。
サスペンス・スリラーと銘打たれた映画で、苦手なジャンルなので身構えていたのですが、とても面白かったです!

さくまくん、この映画でたくさんたくさん賞とか取ってくれ!!!!!(何もかもネタバレになる中での精一杯の叫び)こんなに面白い映画であんなに重要な、吐夢という役を演じきったさくまくん、凄い…!!吐夢、おいしいキャラすぎる!
何を言ってもネタバレになるんだけど、1つめっちゃかっこいいシーンがあって…!吐夢の真意はどうあれ、あのシーンだけはシンプルに、「うわかっこいい!!」ってなりました

太鳳ちゃん演じる輪花と、杉本哲太さん演じる輪花父のシーン、どれもよかったな…冒頭の飲み屋のシーンを筆頭に、いつも父親に対してそっけない輪花だけれど、なんだかんだで親子仲がいいのが伝わってきました。

あと斉藤由貴さんの、全部持ってくインパクト!斉藤由貴をキャスティングした以上ただものじゃないのは確定だったけど、やっぱり正体を知ったとき震え上がりました…

サスペンス映画だと覚悟して観に行ったので、身構えていたよりはショックが大きくなかったように思います。
正直、犯人の予想はなんとなくついてた。舞台挨拶で散々脅された後だったので、死んでしまうのが誰かも予想がついた。ただ、展開の進め方がうますぎて…!予想できてたはずなのに、そのさらに次の段階で騙され、ホッとしたのも束の間また裏切られ…と、次々と驚かされました。

劇中で輪花が、わりと第一印象だけで人を見ている気がして、大丈夫?危なくない??と思いながら見ていたのだけど、振り返ってみると、映画を観ているわたし自身も、ある人物の印象を、ある場面で手のひらを返したように反転させてたりもしいて、大して輪花と変わらず、うわべだけでしか人を見ていないのかもな…とか思ったりもした 

人間は誰しもさまざまな顔を持っている、というのがこの作品のテーマのひとつであると思うんだけど、人がいかにそれを忘れがちなのか、映画の中でも、映画を観ている自分自身を通しても、気付かされたように思います

難点をあげるとすれば、あのラストカットは一体なに…?とは思った ちょっとダサく感じて冷めてしまったかも

バイオレンスすぎず、かといって軽すぎもせず、ちょうどいい塩梅のエンタメ!続編があったら観たいなと思える、面白い作品でした!
せんな

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