せんな

PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~のせんなのレビュー・感想・評価

4.5
仲間と一緒に何かに向かって一生懸命になる。好きなジャンルの映画だと確信して観に行きましたが、案の定大好き!と叫べる映画でした。

3人の高校生が、それぞれの理由でeスポーツの世界に踏み入れ、紆余曲折ありつつも3人でチームとなり、全国大会を目指す物語。

やっと3人集まった練習のとき、些細なことで喧嘩を始める達郎と亘を、「まあまあまあ、」って車のボディーで止めに入る後輩・翔太の場面が好きでした 大人気ない先輩たちすぎる

ゲームのシーンはどれも迫力があって見応えがあるけど、やっぱり予選決勝のシーンは特に胸が熱くなりました!やる気がないまま参加していたのに、大好きなVtuberの配信を切って本気でゲームに挑む亘を加えて、3人のプレイが噛み合って強敵に挑む姿が、王道だけどとてもワクワクしました!

山下リオ演じる三上さんが3人のもとへ取材に来るシーン、翔太がeスポーツに興味を持った理由を聞いた三上さんの表情にぐっときました。自分の仕事が報われた瞬間の感動が伝わってきました

eスポーツに熱中する傍らで、達郎と翔太の家庭環境がまあまあヘビーなのは気になった。eスポーツが主題の物語なんだから、そんなに周りのストーリー重くしなくてもいいじゃない、とは思ったんだけど、あまり恵まれていない環境に身を置いているからこそ、「今は『遊べ』!!」というテーマが際立っているのかな、とも思いました
家庭環境は複雑だけど、それによってゲームをすることを邪魔されていないところは安心できました。

翔太に猛アタックしていたあの女の子、一体何だったの!?最後の翔太がふびんでならないよ

一緒に戦ったこと。喧嘩をしたこと。3人で東京に行ったこと。東京でゲームができる場所を探し回ったこと。一緒に大会観戦をしたこと。短い間だったけど、eスポーツを通して過ごした時間は、些細なことも含めて、3人にとって忘れられない大切な思い出になったんじゃないかな、と思える、きらきらした映画でした。堪能しました!
せんな

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