チームのみんなでハイタッチ、の代わりに1人廊下でフットクラップ。それが大人の世界なのだ。
友達の家で飲みつつおもむろに始まった鑑賞会。なるほどこれは評判になるわけだ。いわゆる業界ものの作品だけど、やってることは王道の少年マンガ。友情・努力・勝利。
クラフトマンシップとキャピタリズムのせめぎ合い。組織の犬と思えたアイツがその実、熱い思いを持った奴だった。ライバルも悪ではなく、そいつなりの葛藤と美学を抱えて立ちはだかる。ぶつかり合って初めて見える思い。
ぶつかり合うのは過去の自分とも。今いる場所は、今やってるこれはかつての自分が目指したそれなのか。そんな色々がユーモアとオマージュとアニメあるあるをまぶしながら軽快に描かれていく。その中心には吉岡里帆。最つよやろ。
ガッツリ座して観たわけじゃないけど、それでちょうどいいというか、それでもちゃんと伝わるというかのいい塩梅。楽しゅうございました。