磨

GHOSTBOOK おばけずかんの磨のレビュー・感想・評価

GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)
3.5
「大人が知らないベストセラー」として知られる童話シリーズを、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が映画化。
〈どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかん〉を手に入れた子供たちを待ち受ける異世界冒険ファンタジー。

ワクワクさせる冒険譚、かわいい(?)妖怪たち、熱い友情に淡い恋、新垣結衣に星野源…。
相性の良さがひと目でわかる組み合わせと、山崎貴監督お得意のVFXマシマシ投下は、夏休み映画のお手本のようなジュブナイル作品。

お世辞にも奥行きのある映画とは言えず薄っぺらい内容だけど、そもそもそういった類の作品じゃないので問題なしかと(笑)

悪とは言えないおばけたちとの戦闘は全体的にゆる〜い感じ(真剣な部分もあるが)
ここを期待してると肩透かしを食らうけど、どことなく“ヌルゲー”をやってるような感覚は個人的には嫌いじゃない。

ただ、序盤かやたらわちゃわちゃしてて、よくわからんまま一気にファンタジー展開に突入したイメージ。ちゃんと意味があっての事なんだけど、もう少し上手にできんかったのかな?とは思った。


主役は万引き家族や約ネバなどの城桧吏君。
実写版「約ネバ」での周りの登場人物より子供に見えてしまう違和感から一転、今回はまさかの背が飛び抜けて高い彼がやたら大人びて見えてしまうという逆パターン(めっちゃ成長した?)
メインキャラクターが並ぶと、彼と少し後に出てくる吉村文香ちゃんが中高生の恋人同士、その他ふたりが弟とその友達的ポジションに見えちゃう。そうなるとガッキーは…うーん、母親か???(ファンの人、なんかスンマセン)



それにしても先週の週末順位は5位ながら、興収は8,000万円弱。最終的にどこまでいくかはわからないけど、なかなかの豪華キャスト&映像でここまで初動が低いと“爆死”判定は免れないかと。
そもそも最近のジュブナイル作品が軒並み低水準で、存続の危機かもしれない。去年の「都会のトム&ソーヤ」より全然面白かったけどなぁ(笑)
磨