Aoi

RRRのAoiのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

上映終了前に何とか時間を見つけて鑑賞。
本当に映画館で見られて良かった…

見てからずっとRRRのこと考えてるし、もう1回見たい。何とか近くの映画館で上映を伸ばしてもらえないか期待してる…



今までにないほど最高にアツい映画体験だった。自然と笑顔になるし、体温も上昇してくるエナジーチャージ・ムービー。


1920年のイギリス植民地時代のインドが舞台。イギリス人総督にさらわれた部族の少女を奪還しようとするビームと、総督指揮下で働きつつ大志を内に秘めたラーマ。二人の運命的な出会い、友情、対立、そして共闘。熱き魂がぶつかり合う壮大な叙事詩!


全然感想まとまらないので思ったことをつらつらと↓


【RRRの意味気になる】
映画の構成が斬新で面白かった。やはり最初に気になったのはRRRの説明。STORY、FIRE、WATERって全然並列やないかーい。その後にRise、Roar、Revoltって違う意味もあるんかーいと突っ込み。突然のINTERRRVALにも笑った。
(インドの複数の言語では怒り、戦争、血を意味する単語らしい。マルティプルミーニング!)


【テンション上がった演出】
空中ロープアクロバット・オーバーザブリッジ救出作戦の腕バチーンで「ここでタイトルです!」ってのも、(あ、ココでタイトルなんですね!)って徐々にノリを理解していく。
水上で炎が燃え盛る間、水中でお互いへ駆け寄る二人。炎と水が出会い交わる瞬間!水の中でも走れる!


やはりナートゥの待ってました!感が半端ない。お盆ドラムロールからの二人のシンクロしたダンスが始まるあの見事な流れ。こういう場面でドレス姿のレディたち怪訝な顔しがちなのに女性陣ノリノリ。ダンスにうるさい(?)ジェイクも踊り出し真剣勝負。みんな踊ってハッピーな流れが素敵。
(撮影場所はウクライナ大統領公邸のマリア宮殿)


総督邸突撃シーン。トラックから猛獣共にバーンとビームが登場するのには想定外で笑う。
敷地内はまさに弱肉強食になってカオスだけど、ラーマとビームの対峙でさらに混沌を極める。それぞれの後ろで暴発する打ち上げ花火と、のたうち回るホースの水飛沫が良い感じ。マンガのキラーショットみたいなのが最高。


【同レベルに最強な二人の主人公】
水と炎を象徴する二人の主人公が魅力的。
ビームは純真で野生的、筋肉モリモリで足の速さは風の如く、超人的なパワーを持つザ主人公タイプの男。困った時に首を左右に傾ける仕草がかわいらしい。

一方炎の象徴であるラーマの変貌っぷりはすごかった。3人以上別の人格がいるのではと錯覚した。
1人で数万人の群衆に立ち向かう最強かつ冷徹なラスボスかと思いきや、ビームと出会ってから顔くしゃくしゃになるほど笑顔で別人かと思った笑
そして捕まってからさらにムキムキになり、最後には神へ…


【もはや神話】
ラーマという名やシータという許嫁の存在、お堂(?)にラーマ王子の像出てくるし、ラーマーヤナってすごいインドの文化に根付いてるのかーと、
先日見た日印合作アニメ映画『ラーマーヤナ/ラーマ王子伝説』の感動を思い出していたら、まさか彼が本当にラーマ王子になってしまうとは笑
驚きを超えて、この頃には全て受け入れ納得してしまう。

そういえばビームは薬草取ってきてくれるし、肩にかついで敵地に乗り込んでいくし、最強な相棒ハヌマーンに見えなくもない。
(ビームは「マハーバーラタ」に出てくる王子ビーマがモデルでもある)


【総括】
今までざっくりインド映画とかボリウッドとか捉えていたものも実は色々な種類があり、幅も奥行きもあることを知る。本作はテルグ語圏の映画でテルグ語をもとに字幕が作られている。
エンディングで紹介される偉人たちは反英闘争で活躍した英雄たち。まだまだ知らないことばかり。

最高に楽しめるエンタメ作品であると同時に、インドの壮大な歴史、様々な民族が入り混じって生まれた文化を感じさせる映画でもあった。やはりインドは偉大。

個人的にかなりインド(特に古代インド、インド神話)がきてる。これを機にラーマーヤナとマハーバーラタに手を出してみるか。


追記:映画館で上映まだありそうなので2回目行ってきます🐎🏍


追記の追記:2022/11/26
RRR2回目おかわり🔥
初めて見てから1週間も経ってないけど、毎日YouTubeで劇中シーンやSpotifyでサントラに触れていたからスクリーンで見る“待ってました感”半端ない。

大方のストーリーは知ってるので1回目より細部に注意して見れた。短いカットやセリフでその後の展開をものすごく分かりやすく説明してることに気づく。(1回目は展開に圧倒されすぎて見落とす)

2回見て気づいた好きなシーン↓
・ラーマとビームがナートゥしてる間も、きちんと後ろでわめいてるジェイク氏
・トラップに引っかかるも空中停止し銃で仕留めるスコット獅子
・最後のアクションシーン全て
・ラーマ神降臨シーンはライトそのために持ってきたのかってくらいナイス演出
・敵を討った矢を引き抜いてそのまま他の敵を刺すのに使うエコシステム
・手榴弾を矢で打ち上げる新しい利用方法。敵陣一網打尽で森も揺れる
・水遁の術使ってたんかってくらい長い間水中に潜り、完璧な計算で落とされた敵の槍をキャッチして登場するビーム
・バイク2人乗りするかと思いきや乗らない。物理法則を無視した動きで馬に乗るラーマ
・最後の突撃方法を伝達する時も口ではなくジェスチャーな兄貴とそれを理解する弟


何回見ても見足りない!!
2回目の鑑賞でスコア+0.1アップ⤴︎
Aoi

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