ラーマーヤナ、世界史でマハーバーラタとセットで覚えた叙事詩が日印合作のアニメーション大作になっていたとは。
運よくデジタルリマスター版の上映で鑑賞できた。
ざっくりしたあらすじは、古代インドのラーマ王子が魔王ラーヴァナにさらわれたシータ妃を救出しにいくお話。
どことなく西遊記とか桃太郎、ラピュタっぽい話だなーと思っていたらこちらが本家という。壮大すぎるインド。
ラーマーヤナの内容は全然知らなかったので、スケールが大きくカラフルに彩られた古代インドの物語を純粋に楽しめた。
印象に残ってるシーンはありすぎて
空を飛び山ごと運んでくるハヌマーン
(ハヌマーンは全体的に強すぎ)
空飛ぶチャリオットでのラクシュマナとインドラジットの空中戦
古代なのに戦闘機で登場するラーヴァナ…など
敵も味方も魅力的なキャラクターが多くて(もはやラーマ王子の印象薄い)、初めて知ると驚く展開も多くて面白い。
踊りはしないけどミュージックが挟まれるインド映画的なノリもある。
そして何と言っても、この時代の日本アニメの表現力と芸の細かさよ…
(9年かけて10万枚以上の手書きセル画とか想像つかない…)
自然に化けた怪物の禍々しさも、躍動感あふれる戦闘シーンも、コミカルなキャラクターの動きも、どこか懐かしくて改めて見るとすごい。モブキャラの動きは一つ一つ違う。
兜(?)でバケツリレーする猿軍団とか、
沈まない石橋完成しても石運び続けるカメとか、
巨人のクンバカルナをゾウたちがうんしょこ起こそうとするシーンとか…
画面の端から端まで見てて楽しいし飽きない。
感想をまとめきれないほど、情報量多かったし衝撃が大きかった。何度も見返したいタイプの作品なのに、見れる手段がまだないという(泣)
多分ラーマーヤナの内容をすごく分かりやすく描いているし、この作品は子どもたちに見てもらいたい。
ぜひ日本語吹き替え版の制作を…🙏