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RRRのSWDのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.5
3時間という長さを感じさせないほど、とは思わなかったものの、終始画面に釘付けにならざるを得ない3時間。全てのエンタメジャンルに少しの政治を加えた3時間。

アクションシーンはどこを切り取っても一枚の絵になるほどキマってる。
大義を掲げながら戦う一連のアクションは、ただ外連味やカタルシスに満ちただけのものではなく、常に痛みを伴う。ちゃんと血が出るしちゃんと骨が折れるしちゃんと一人の人間の死を意識させる。加害する側もちゃんと傷を負う。
その極地が例の動物を放つシーン。ビームが動物達を完全に手懐けているわけではなく、ビーム側も同様に襲われる。武器を使うとはどういうことなのか、をギャグとして昇華する。
敵国の兵士の顔すら映らなかった『トップガン マーヴェリック』とは一線を画した作り。

・当然だけど、ナートゥシーン全部良い。湯浅監督作でも感じるけど、ダンスは脚の使い方が最も重要なのだなと再確認する。
・炎と水、バイクと馬などモチーフの反復が巧い。
・暴力による革命を肯定してるのどうなの?って言ってる人はちょっと的外れだと思う。ラスト、ビームがラーマに求めたものは何か思い出してほしい。
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