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アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~のSWDのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず第一に、シリーズの精神的支柱とも言える作曲家の楽曲が使用できないという制限の中、よくまとめ切ったなという事を拍手したい。同時に石濱翔楽曲のシリーズにおける重要性も再確認した。

10年続いたシリーズの実質的な完結編ということで、過度にウェットな雰囲気になったり逆に観客を突き放すお葬式的な雰囲気になったら嫌だなあと不安だったのだけど、杞憂に終わってよかった。
いい意味でも悪い意味でも脂の乗っていたあの時期のアイカツのままの空気感。

アイドルの飲酒やセカンドキャリアといったある種のタブーを絶妙なバランスで綱渡りしていく様は、飲み会シーンのどこかドライでチルな空気とも相まってシリーズ初期の雰囲気を思い出して懐かしかった。(「子役は美人にならない説」を打ち破り〜という台詞を聞いて「あ、このアニメ面白いかもしれない」と思った人間)
一時期擦りすぎてファンの間でも飽き飽きされていた「物語上必然性の無い斧や崖登り」といったマンネリズムとは違う、新たな魅力をイチから作ろうとしているのが感じ取れて嬉しかった。

物語を星宮いちご世代の数人に絞ったのも正解だったと思う。シリーズの規模が大きくなるにつれ、徐々にノルマのように消化されていくサブキャラクター(あえてこう書く)達を見るのは辛かったので…。
その上でアイドル達が画面の前の観客を巻き込み、「私たち、理想の形とは違うかもしれないけどなんだかんだやってこれたよね」と語りかけるのは感慨深いものがあった。
後半のライブパートでは、オタクとしての初ライブ参加、初オフ会での初飲酒、初推しの卒業(結局その後なあなあで活動続けるんですが…)など様々な初めての経験をこのコンテンツにさせてもらったことを思い出し、それらが走馬灯のように流れていき、正直内容が入ってこなかった。
気持ちが落ち着いたらまた見返したい。

以下与太話

霧矢あおい(22)
藤堂ユリカ(22)
の二人がとにかくエロすぎる………
各キャラクターが呑む酒のチョイスも納得度が高い。
紫吹蘭、絶対星宮いちごが長期のロケでいない間に女連れ込んでカクテル飲ませてるでしょ

紫吹蘭、藤堂ユリカ、一ノ瀬かえでが揃った時元カノと今カノが鉢合わせたみたいになって若干気まずくなってなかった???
藤堂ユリカがえびぽんのこと忘れてたり全く未練がなさそうなのも切ない……

星宮らいちの立ち位置、役得とは言われていたけど年齢が上がったことで色々な意味で危うさが生じてしまっている(タクシー降りるとこ撮られたら一発アウトでしょ…)

美月さんが「こんなものなの?!」を自ら擦っていくの流石に爆笑した

前半20分くらい前回のアイプラと同時上映したやつの再編集で、まあまあ狡いことやってんなと思ってしまった
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