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ヘルドッグスのjunのレビュー・感想・評価

ヘルドッグス(2022年製作の映画)
3.6
あらすじ→新宿の交番に勤務する警察官の出月梧郎は近隣のスーパーでアルバイトをしているある女子高生と仲良くなりデートの約束をする。
そのデート前日、スーパーに強盗が押し入り女子高生を含む四人を銃で殺害するという痛ましい事件が発生。駆けつけた出月は無惨に殺されたその女子高生の亡骸をただ眺めるしかありませんでした。
その事件をきっかけに出月は犯人グループを探し出し復讐の為殺害。
しかし警視庁組織犯罪対策部の阿内に見つかり身柄を拘束され犯した罪を清算する代わりに関東最大の暴力団「東鞘会」への潜入を命じられます。

兼高昭吾と名を変えた出月は組織のトップの十朱が持つ秘密ファイルを奪取することを命じられる。その相棒に選ばれたのが東鞘会のサイコパスなヤクザ・室岡秀喜。こうして兼高と室岡の最狂のバディが誕生し組織を上り詰めていくというストーリー。


主演を務めた岡田准一さんは様々なアクション映画での経験の積み重ねもありもはや貫禄のようなものまで感じさすがとしか言いようがありませんでした。素手で殴り合うシーンやガンアクションまで迫力ある場面の連続。
相棒を務めた坂口健太郎さんも普段のイメージからかけ離れたサイコパスという難しい役柄でしたが見事に演じ切っていて違和感なし。新境地開拓といった印象でした。

ただ一つ気になったのは冒頭の女子高生をデートに誘うという場面。原作ではスーパーで犠牲になったのは出月が少年時代に憧れていた高校生のアルバイトのお姉さんだったという設定。出月はその事件をきっかけに警察官を目指すようになったという流れらしいのですが本作ではスーパーの事件発生時既に警察官でした。年齢設定の関係で仕方なかったのかもしれませんが、岡田さん演じる出月が女子高生に夢中になり公私混同するようなタイプにも見えないのでなんだかそこだけがしっくりきませんでした。

それ以外はテンポも良くキレのあるアクション満載で見応えのある面白い映画だと思います。
jun

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