たぬき

名探偵コナン ハロウィンの花嫁のたぬきのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

コナン歴24年くらいの、映画については初期作品(十字路まで)推しのサラリーマンが観ました。

めっっっっちゃよかった。

え、ほんと素晴らしかった。
脚本演出音楽が特に大拍手。

冒頭からまさかのアイツよ、名前は忘れたけど、「EVIT」の奴、「勇敢なる警察官よ」の奴、名前は出てこないけど、捕まる前に精神病振る舞った救いようのない奴、マジで名前思い出せないけど、最悪な野郎ってことはみんなの記憶に残ってるアイツな、いや、出てくると思わんよ。
お、オマエーーーー!!てなったよね
名前分からんけど、オマエーーーー!って
しかしそのアイツについては劇中半ばに衝撃を覚えたよ、風見がアイツのことを佐藤たちに対して「先日あなた方が捕まえた」って言うんだけど、これよ、コナンお約束の時空パラドックス。
こちらとらアイツが捕まってから十何年経っとんねん。そうよな、先日になるんだよな。って自分を言い聞かせるけど、それを言うならまさかの松田刑事がスマホ使ってることも触れずにはいられない。
吹いたよ、うん。いや、全然気にして無いんだけどさ、気にして無いんだけど、あれってさ、PHSだからこそ、メールが早い=手先が器用ってのが説得力あったんちゃうん。スマホて、打つの速い人そこそこいrまぁいいんですけどね、めっちゃ話脱線したよ。
冒頭だけでもこんなに語れるって大丈夫かな?この鑑賞記録。

さて、戻るけども、冒頭からサプライズがあってテンションMAXよ、そこに素晴らしいオープニングタイトル、今回な、タイトルロゴ、オープニングの最後に出たな。
あれ、まじで良かった。勝負したな。今まではタイトルロゴをいかにカッコよく出すかに注力してたけど、クールな方向に舵を切ったと思う。大拍手。
で、タイトルロゴをくぐってスクランブル交差点へ、あの演出やばいね、最高。

結婚式なーーーーー!そりゃ、そうかーーーーーー!!!!!て納得しちゃった。
美和子!そんな奴と結婚しやがって!(台詞うろ覚え)て乗り込んできた暴漢役の警察官たち、多分みんな本気だったと思う。
でもあれ、よく実現できたよね。訓練だとしても、新婦役は佐藤さんは嫌がりそうだし、由美さんから言いくるめられて引き受けたのかなとか妄想しちゃう。

そしてゲスト声優:白石麻衣演じるロシア人のお兄ちゃんな、警視庁前の爆発、吹っ飛ばされる灰原に助けに行くおっちゃん。ぶつかった!?のトラックの見せ方上手だったね、手前に乗用車があって、トラックの動きだけでドキッとさせられた。
ギリ助かるパターンやろ?て思うじゃん、あの、瞳の中の暗殺者の電車に轢かれそうー!のパターンやろ?て思ったよね。
まさかの救急搬送。おっちゃん退場。
最後の方で気づいたけど、今回登場人物多いもんね。警察関係と松田刑事関連は必須だし、観客の視点を絞るためには登場人数を抑えなきゃいけない。そんな中でのおっちゃん退場はすごい決断だったと思う。

てことでおっちゃん轢かれるまでで10分あったか?くらいな気がするんだけど、展開がさ、すごいのよ。ここまでで高級前菜フルコースみたいな。観客の心を引き込む構成で素晴らしかったと思う。
し、予告編に盛り上がりポイントとしてあった結婚式、おっちゃん命懸け救出がもうこんな短時間で消化されるという。まんまと踊らされたぜ…やるじゃねぇか!

音楽さ、メインとあとで言うけど最後の歌以外、既存曲なかったよね?これ最近ぜんぶそうだっけ?すごく新しく感じて、しかも良かった。松田刑事の殉職シーンだけ、なんか音楽軽くね?て思ったけど、全部よかった、今作の世界観にマッチしてたし。

犯人が(個人的には)意外だったのもよかったなー。お前かい!?ていう。
初期推しの僕としては、プースチンランasスコーピオンや、性別は違うかもだけどベイカーのジャックザリッパーを彷彿とさせられてとても素敵だったな。
特に声の山口さんがね〜、もう素晴らしく息を吹き込んでたよね〜山口さん演じるプラーニャを観るだけでも価値がある!!(ドン!!)
ほんで犯人発覚後の落ち込む村中に目暮がかける言葉がよかった、変に慰めるでなく、俺は変わらずお前のそばにいるぞって感じで、鼓舞するような言い方で。初めて目暮で泣くかと思った。

で、まぁ鑑賞済みの人にも感じた人いるかもだけど、このタイミングで偶然にも重要人物がロシア出身のキャラクターだったよね〜
しかもロシア語話すシーンめっちゃあるし、人数も多い。
で、その人たちがさ、最後みんなで一致団結するじゃん。もうあれがいまの世界情勢と重ねてしまってさ、なんか、某国リーダーのせいで飛び火して差別偏見を受けてるロシア出身の人たちへの連帯のように受け取れちゃって、泣いたよ。偶然なんだけどね、どうしても勝手に変換されちゃった。
泣いたといえば、白石麻衣演じたロシア人がコナンに諭されて泣くじゃん(あそこも良かったよね…)、涙めっちゃ、ジブリかよってくらい大粒だったよね。千と千尋のおむすび食ってる時の涙くらい大粒だったよ。あれはこれまでのコナンでは無かった涙の描き方な気がするなぁ。

それでさ、その後?かな、
うつむ〜く〜そのせな〜かに〜…
…ってね…

うん、号泣だよね
え、いつぶり?まじ?歌のやつじゃん?やばああああああああ!!!と叫びました、心で。ほんとは口に出したかったけど、我慢しました。
うん、やってくれたよ、製作メンバー皆さんに大拍手
この歌をまた聴かせてくれてありがとう…ありがとう…

と、全部良かったんだけど、特にぶち上がったところを挙げたよ。
上映後、コナンファンの母親と一緒に連れられてこられた父親(松田刑事とかふんわりしか知らない)が「今回は面白かった」と言ってたので、やはり面白かったんだと思います。


P.S.
来年な〜海か〜ってね〜
海がテーマの歴代作、どれも印象薄いんだよな〜ちょっと一抹の不安はあるけど〜
いや、ジンかーーーーーーーい!!!
黒ずくめ回!?黒回でいいんですか!?
烏丸触れる!?烏丸もいっちゃう!??
いや、もう海でどうぞ!海で全然どうぞ!!!

もっかい観に行くぞー!

(あとひとつだけ。コナンゲスト声優のこれまで見れば、個人的には白石麻衣さん良かったよ、あんま違和感なく。お上手でした)
たぬき

たぬき