たぬき

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のたぬきのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

たくさん素晴らしいところあった中で、ひとつ印象深かったのを思い出したので。

毎回恒例の、蘭がコナンに新一の面影を見るシーン。
なんとなく、コナンにどこか余裕があって蘭を励ましたり、安心させるための空気作りの延長で、自ずと限りなく新一に近づくと思ってるんだけど、
本作では、灰原が攫われ、それも黒の組織に、かつスナイパーが狙っている、何重もの危険がある中で、あの瞬間に蘭に向き合ったコナンには一切の余裕がなかったように思えて、それは純度100の新一がそこにいたように思えた。
近しい状況でいえば、例えば世紀末のスコーピオンの銃弾から守るシーンとか。
でも今回は、そこに黒の組織と灰原の拉致もあいまった結果、蘭にとってもサシの闘い後で神経も研ぎすまされていだろうから、ただただ新一を感じたのじゃないかなぁ。

その状況を作ることで、お決まりの新一と被るシーンですよ、という演出の意図すらうまく隠した気もしていて、素晴らしかった!
たぬき

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