不動産会社勤務の男（浅野忠信を思わせるルックスで近年のピンク映画男優陣の一角を担う安藤ヒロキヲ）はある平屋一戸建ての物件に顧客の男を案内する。だが、顧客は内覧中に姿を消してしまい、かつ、怪しい女の霊に遭遇して男は失神。その家は強盗に夫妻が襲われて落命した事故物件だった。

そして、その女の霊は男の知らぬ間に憑依、愛妻（並木塔子）はその影響でか、いきなり愛人と失踪を遂げてしまう。

失意の男は不動産会社を無断欠勤の挙げ句、退職、貯金も食い潰し、寮があるという理由で森羅万象演じる社長の解体工事会社に転職。寮や会社の一切の事務やら掃除やら任されている女（星川凜々花）に出逢う。

彼女は夫の借金のかたに森羅万象に日々、いいように抱かれる身分。男は同僚の前科持ち男（ケイチャン）から彼女の身の上、今も密かに風俗に身を落としつつ、夫に金を貢いでいるとの裏話（デリヘルに偶然来ちゃって知ったんだけどさぁ）を聞かされて、そんな彼女に惹かれていく男。

男の入社後、解体会社が請け負ったのが例の物件で死んだ妻が看護師として勤めていた病院で、解体前の写真を撮りに行った男がまたも女の霊と遭遇したりてな場面も有りながら（床のボロ布から女の霊が起き上がり、襲い掛かる描写は結構出色）、実は怪談調は後退してケイチャンに連れられて行った女の子連れ出しOKな店の女の子のエピソード（旦那有り首絞めプレイ常習、ホテルで男をインターナショナルバージョンのタイトルでもある｢やさしい男｣呼ばわりする彼女がその後…）など、色情のもつれが前に出る。

諸々あった末に、あー、実は皆さん、事故物件の夫妻の影響下に有ったのねという着地になるんだけど、中盤が痴情のもつれ方面に傾き、霊の方々の跳梁が控え目な描写となるのが作品としては弱いかなぁと正直思ってしまう。

ただし、俯瞰して事故物件に顧客内覧のために足を運んだだけでこうなるかという見方をするとそれはそれで因果の軽重に思いを馳せる。しかしながら熟女系には概ねそそられぬ自分でも（城定秀夫監督作品で幾度もお目にして）惹かれまくりな並木塔子さんが奥さんなら一度踏み込んだ事故物件の影響に意地でも負けぬぞ！ってどんなオチだよ(爆)

ピンク映画をR15で公開するOP PICTURES+ フェス2020の作品。ただし、富川国際ファンタスティック映画祭2020招待作品としては海外版｢やさしい男インターナショナルバージョン｣と別題になっていて、かつ、こちらにもレビューあるけど、それによるとなんか場面の有無やらバージョン違い有るみたいで、その辺ややこしい限りであります(爆)。

なんとリクエストから1週間も経たずに作品ページを作ってくださいました、ありがとうFilmarksさん愛してる

不動産屋の営業をしている主人公が、内見のために案内したとある部屋が実は事故物件で、それ以来その部屋にいた幽霊にとりつかれてしまいあげく妻は失踪、情緒不安定ながら新しく町工場で住み込みの仕事を見つけて一念発起したものの幽霊がついてきてしまったままで…というお話

もちろん山内監督作品なので無駄にセックスは入るものの、そもそも根源となる幽霊の造形が必要以上に高クオリティなためそれだけでも一度は見てもらいたいなと思います

幽霊に誘われるように消えた主人公の妻、見るからに怪しい町工場の社長、社長に弱みを握られており昼夜場所を問わず奉仕させられる住み込みのお手伝い、見るからに軽薄そうな同僚、お手伝いの弱みを知ってしまいそれを盾に犯すもその身体に溺れてしまった主人公

まずセックスありきでお話は二の次、三の次と思いきや、怪談と呼ぶにちょうどいい塩梅のストーリーだったのではないでしょうか、というかラストシーン含めてまあまあ好きです

結構怖かったw

逃げた奥さんが帰ってくる件は
必要だったのか
後半の件がちょっとアレだったけど
ちゃんと怖くてエロかった

「優しい男」と呼ばれるのは
褒め言葉というより
それしかいうことがない
「いい人」
と同じような意味なんじゃないかな
とどこかで思う自分がいる。

「この娘まだクラミジア治ってないって〜
値引きしてよ」
みたいなこと言ってくるおっさんは
何だか嫌だった

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