おヤエのもぐり医者の作品情報・感想・評価

おヤエのもぐり医者1959年製作の映画)

製作国:

上映時間:58分

3.8

「おヤエのもぐり医者」に投稿された感想・評価

喜劇女優 若水ヤエ子が主演、佃島が舞台の下町人情喜劇。東京タワーはすでに建ったが、隅田の渡しは未だ健在。懐かしい佃島周辺を見ることが出来ます。
後に東映の任侠ものによく出てくる待田京介が二枚目の役で登場し、驚かされます。
春原(すのはら)政久という人は喜劇が多いが、弱者に対する優しい視線があり、良い監督だと思います。
(おヤエシリーズは60分弱の中篇、全8本中6本が春原、2本が小杉勇が監督)
若水ヤエ子のブラックジャック!というかピノコでした。イシホーイハン 世田谷の邸宅から佃島に舞台が変わると、こうも躍動するものか
名コメディエンヌのおもしろズーズー弁。短編映画でも見ごたえあり

ちょっと早いですが、ようやくいろいろ一段落つき、夏休みモードです。
今回はラピュタ阿佐ヶ谷ににて開催中の「若水ヤエ子特集」になんとか間に合いました。若水ヤエ子氏は1950年代頃からスクリーンを沸かせる喜劇女優の第一人者ですが、その多忙さがたたったのか、45歳でこの世を去りました...さて、私はそこまで彼女をよく知っていたわけではありませんでしたが、ドラマ「おくさまは18歳」にゲスト出演していたのを思いだしまして。
役どころは哲也の叔母さん。ズーズー弁丸出しのリンゴ農家のおばちゃんで、甥っ子の新婚生活を見に来て様々な騒動を巻き起こす回だったなあ。

さて、本作「おヤエのもぐり医者」はスラム街の開業医をしていた父が他界し、病院をたたまなければならなくなった、娘で看護婦のヤエ子の元にいろいろ訳ありの患者が担ぎ込まれてきての大騒動。おまけにヤエ子に医師免許がないまま診察、治療していることがいつバレてしまうのか...という軽いサスペンス付きでテンポが非常によく古さをあまり感じませんでした。(まあ、舞台は隅田川ぞいなのですが、いまはぎっしりタワマンがあったりとかなり開発されましたが。)

脇役も、これまた喜劇俳優の森川信氏(おくさまは18歳の園長先生だったなあ)は、フグの内臓を食べて心中しようとしたが、実際に食べたのは鰹の内臓であって命拾いした男、味がありました。コメディアン坊屋三郎氏の怪しい日本語を話すチンドン屋の大将はホントにコミカル。手術がうますぎる謎の青年に待田京介氏、イケメンだったなあ。

ストーリーも本筋と、脇のストーリーいろいろあって楽しかったです。ちょっと泣ける感じもあるし。あと、多くは語れませんが、ヤエ子の医師法違反の話はトンでもないところでバレます。子供には上手に嘘をつきましょう(笑)

最後に。平日10時半開始なのに、予想以上に人入っていてびっくりしました。恐るべし。