不倫相手から別れを告げられたOL（麻吹淳子）が、ストーカー（島和廣）による調教プレイを受け入れてしまう。SMに溺れていく女性の姿を追っている、日活ロマンポルノ。団鬼六原作。鈴木則文脚本。

失恋の痛手を背負ったタイミングで、第三者が介入してくるパターン。不倫相手（石山雄大）とその妻（小川亜佐美）へのリベンジ要素が強いため、団鬼六のテイストが薄味になっているが、翻ってみるとマンネリからの脱却に成功しているともいえる。

ヒロインのことを高嶺の花として崇めているストーカーが、主従が逆転した状態でヒロインに接近して、肉欲を貪るようになる。団鬼六のサドマゾ劇に必要不可欠となる要素は、それなりに抑えてある。

SM倒錯劇とリベンジ劇のミックス感覚に、ソクブン流映画術を推量することが可能。子供に夢を与えている童話作家（野上正義）が、実はサディスティックな変態オヤジだった、というくだりに拍手喝采。

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私は、OL 縄奴隷って！鈴木則文脚本。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の影響でバターを使えば大丈夫が蔓延しすぎ。ラストは？

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昨日のだびでの星（変換できない）が良かったので鈴木則文脚本の本作にしてみた。監督は藤井克彦、カメラは水野尾信正。1981年のお正月、私の職場の人が昔の仕事始めは女性はみんな振袖出勤だったって言ってて嘘やろって思ってたけどマジだったぽい。セリフが妙に説明的でなんだかなーと思うんだけど、ほぼ脈絡なしでSMモードに入ってファッ？となる作品も多い中、本作はSMモードに入るまでを比較的丁寧に描いている。そしてSチームのボスの童話作家野上正義がおなごをすげえヨシヨシしてくれて可愛がってくれる系なのでなんか初心者も安心してMにハマれそうな感じがする（？）。麻吹淳子は例によって綺麗なのに存在感がなさすぎるんだけれども、やっぱり縄がめっちゃ似合うし、NGなしにいじめられまくっていて感心する。おっぱいをいっぱいの洗濯バサミで挟まれまくるのは私女子として痛そうでヒェッてなった。しかし麻吹淳子は縄奴隷人生万歳って感じで非常に楽しそうで何よりである。小川亜佐美が気の毒だけれども小川亜佐美もきっと楽しい縄奴隷ライフをエンジョイできるポテンシャルはあるはずだ。胸糞ぽい展開なのに全然胸糞さがなくスカッと観られるのはやっぱ鈴木則文パワーなのかね。浜口さんがチョイ役すぎて泣けるけど、浜口さんでもう1本続きが書けそうでイマジネーション広がる。私SM趣味ないからたいていSMものって退屈するんだけど、長い濡れ場も飽きずに魅せられるのはすごいなーと感心した。