このレビューはネタバレを含みます
ニコラス・ケイジがドラキュラをやるってだけでワクワクモノなのに、ニコラス・ホルトが召使いで振り回される映画と聞いて見るのは確定。
劇場は逃し配信が来てたのでようやく鑑賞。
公開後あんまり評判聞かなかったけど、まあそうだなという感じ。
面白いところもあるけど、映画としてはそれほどでも無かった。ニコラス・ケイジが楽しそうにやってるのは、見てるこっちも楽しくなれて良かった。
ドラキュラを現代に当てはめパワハラ上司として、それに振り回される下僕視点というアイデアは面白いと思うけど、他の要素が多くて噛み合わなかった感じがした。誰かに気持ちを入れようとすると、流れが止まっちゃう。
父の意思を継ぐ警官も、皆んながマフィアに買収さえれちゃうと「父の無念を腹」もどっか行っちゃうような。
女の子が話を遮られるフリを二回やってそれきり、とかは勿体無い感じがする。
「いいこと思いついた」って言って、下僕を増やすドラキュラ。何百年も生きてて今気づいたの?と。どうも気が散ってしまう。
などなど。
デティールは良いところもたくさん。輸血パックを大量に吊るした椅子やドラキュラの歯がびっしり並んでいる口のデザインとかは斬新。
コウモリになって散ってからまた集まる感じも気持ちいい。ジャンパーのテレポートエフェクト的な気持ち良さ。
要所々で面白いネタがあるので、監督のずっと温めていたアイデアがここぞとばかりに詰め込んだ喜びの叫びは聞こえた。
ただ今乗ってるアジア系警官役のオークワフィナさんはどこで見かけてもイキイキと気持ちよく見れて良かった。
地味に女ボスのショーレ・アグダシュルーさんも貫禄があってなかなか。ホンモノ呼んじゃったのかな?と思った。素晴らしい。