山本Q

機動警察パトレイバー2 the Movieの山本Qのレビュー・感想・評価

4.1
何度か見ているはず。劇場版1がよかったので、気になって鑑賞。
内容はほとんど覚えていない。覚えてるのは、竹中直人が喋ってたこと、軍関係の映像がカッコよかったこと、キャラクラーのほうれい線が目立ってたな、というあたり。


相変わらずよくからなかった。wikiを読んでなんとなく理解。
Wikiにはいろんな人(主にオタク系監督たち。キャメロンとか駿とか)が絶賛してたと載っていた。

みた当時は画像の質(ロボットは平気のUIとか)や兵器のほんとっぽさはすごかった。
前劇場版よりさらにキャラクターがリアル路線に寄っていたのは馴染めなかった気がする。あのメンツが特車二課にいないのもね。
南雲隊長のロマンスも子供には良さがわかりづらい。「群馬も東京」認識の田舎者には、今作の「東京が戦場」のリアリズムがわからず。
と、今見ると田舎の少年には難しいだろうなと納得。

お話が、あるいは状況が、よく飲み込めないというのもある。東京が突如戦争状態になることと、警察と自衛隊が対立している接点もよくわからない。
警察は自衛隊の事故を契機として何をしようとしてたのかしら。
レイバー活用に先見の明を持っていた柘植がレイバーを使わない。のも紛らわしい。ただ、日本のNPO派遣の制約に苦渋を飲んだ元軍人。ではダメだったのだろうか?
「当時の警察や自衛隊の在り方が、今とい随分違う状況にあったことを知らない」ことからきている混乱なのかな?
テーマとしては、北のロケット実験や尖閣や米軍との関係など、今も引き続き起こっている状況だと思うし題材は興味深い。

やりたかったこととしては、「現在日本政府が規定している日本の軍事的脆弱性を表出させる」ということだろうか。
今のままだと、「なんかあったら日本なんかイチコロだよ?偽情報で撹乱して首都の通信機能を奪えば、それ即ち日本の負け。あっという間だよ?」ということかな?

レイバーがなくても成立するお話の気がするので、レイバーの出ないクーデター阻止サペンスを見たい。
山本Q

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