こぅ

ホワイト・オランダーのこぅのレビュー・感想・評価

ホワイト・オランダー(2002年製作の映画)
3.6
映画数珠繋ぎ②/③
ミシェル、アリソン

アリソン・ローマン初主演作品。

ジャネット・フィッチの全米ベストセラー小説[扉]をピーター・コズミンスキー監督が映画化した【ヒューマン・ドラマ】。


15歳の少女アストリッド(アリソン・ローマン)は、母イングリッド(ミシェル・ファイファー)と2人で暮らしていた。
父を知らないアストリッドにとって美しいが気が強く独善的な女性イングリッドが世界のすべてだった。
そんなある日、イングリッドが、◯◯を殺害し終身刑で収監されてしまう。
保護者を失ったアストリッドは、福祉事務所の管理下に置かれ、里親探しが始まる…。


序盤、短いシークエンスを重ねていく、一見、展開が飛ぶような脚本(作風)だが、分かり辛い事は無い。時折、回想も断片的に挿入される。
スタイリッシュにテンポを上げている印象。

里親探しで巡る中、アストリッドの若さにに嫉妬して発狂する女性や、ママの圧力で、◯◯してしまう女性らで、中々定着しない、、
それにしても隣の部屋でドアも閉めずに大声で、アストリッド絡みの喧嘩って、不自然。

あまりに立て続くと、アストリッド自体が、家族を乱す 疫病神 なのでは⁈という印象さえ。

施設では、ポール(パトリック・フュジット)と仲良くなるも、母は、それすら許さない。
施設を去る、、

終盤は、詰め込んで展開が、やや急ぎ足になる印象だが、破綻はしていない。

里親探し3件目で、、

クライマックス、
母の言いなりだったアストリッドは、初めて見た目で反発(成長)したかのようなゴスロリメイクとファッションにチェンジで面会に行って、母に 取引き を提示する。
そこで母から過去の話が出る。誰を一番愛していたのか⁈

母から見て子供は、
いつまでも子供だし、いつまでも子供じゃない。


OPのモノローグと繋がるラスト、
尖ったエピソードも有るが、小綺麗に纏めた再生と希望 の物語。

アリソンは、23歳ながら幼く見え、15歳らしい少女を好演。
本作のミシェル(44)は、歳を重ねて、ラブコメとは違う貫禄ある演技を披露。
スター役、ロビン・ライト(36)も印象深い。


*オランダー=夾竹桃。
主にピンクの花を咲かせるが、稀に白い花を咲かせるものも。
第二次世界大戦終戦翌年、広島で初めて咲いた花が、オランダーだった。
こぅ

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