タカ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのタカのレビュー・感想・評価

4.1
何もかもひどすぎるから何でもできる

面白かった!単純に面白かった!
マルチバース(多次元宇宙)について考えると複雑になりすぎる話だと思うけど
自分は映画に対してはエンタメ志向でなおかつパッパラパーな人間なので
ジェイミー・リー・カーティスがローリー役じゃないのにニーバットをするだけで面白すぎて満足だった😊
ジャッキー・チェンを彷彿とさせるウエストポーチアクションも最高だし
『2001年宇宙の旅』オマージュにもほくそ笑んでいた
ボケまくっている"最強の変なこと"というトリガーのアイデアも徐々にツボにハマっていて
ストーリーが進むごと、見事に虜になっていた
"エブエブ"好きです😆

別バースの自分
鏡に映る描写が冒頭から多用されていたけど、自分もそんな認識
自分であって自分でないもの
夢(目を閉じて見る)の中に居る感覚が取っつきやすいのかもしれない
夢の中でスポーツ選手になったり、役者になったり…
現実と違う対象となり、それを謳歌する
誰しにもある経験
それがマルチバースの自分と考えると分かりやすいと思う
そのスキルを現実体験できるのはまさに夢(目を開けて見る)のようなもの
自分ならその誘惑に堕ちていってしまうかもしれない

「僕らが分かっていれば十分」
第三者から見れば、選択を失敗し続けたゆえの惨めな人生に見えるかもしれないけど
当事者がその価値を分かってさえいればそれで良い
ベーグルの空虚な穴に吸い込まれないで
ギョロ目で覚醒する
何でも、どこでも
そのポジションに居ることが奇跡の巡り合わせ
一斉にそれを感じて
各々幸福に機能していく
タカ

タカ