ひろ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのひろのレビュー・感想・評価

3.8
最高の人生が最高とは限らない
最低の人生が最低とは限らない

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

ダニエルズことダニエル・クワンとダニエル・シャイナートが監督・脚本を務めた2022年のアメリカ映画

「スイス・アーミー・マン」を観て、この人達頭おかしいなって思ったダニエルズ。映画っていう表現方法がなかったら危険人物でしかないダニエルズ。この作品を観て確信しました。やっぱり頭おかしいよこの人達

最近増えてきたマルチ・バースもの。破産寸前のコインランドリーを経営するアジア系の女性が、人類を救わなきゃいけないことになり、並行世界の自分の力を借りて戦いますっていう話しててもよく分からないお話

妻と夫、母と娘、父と娘といった家族の物語でもあるんだけど、それよりマルチ・バースの設定についていくので精一杯なので、ファミリーとかそれどころじゃないのです。一見どこにでもいそうな少し不幸な疲れた女性が、世界を救うために戦うというオモロー設定。下げて上げるは映画の基本です。怒涛の展開とぶっ飛んだ映像により脳のキャパを超えて異次元に連れて行ってくれます

還暦にして代表作となったミシェル・ヨー。かつてボンド・ガールを務めた彼女が疲れ果てた女性からのアクション!なんか元気出るわ。娘役の子はそんなに個人的にはハマらなかったけども、やっぱり夫役のキー・ホイ・クァンだよね。子役時代の「グーニーズ」と「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」なんか何度見たことか。すっかりおじさんになってからの代表作!

出演者がほぼアジア系で占めてられている作品がアカデミー賞有力候補になっているって時代だね。韓国映画もオスカー獲得したし、アメリカ映画の多様性の波がすごい。美男美女主演の映画ばかり番宣されているどこかの国とは違いますね。多様性について国会で何も決めれないどこかの国とは違いますね。本当に時代の波を感じる。映画って本当に面白いですね
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