ひろ

TENET テネットのひろのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.0
クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作によって製作された2020年のアメリカ/イギリス映画

クリストファー・ノーランの映画ってこんなんだったよね!って作品

2000年に映画館で「メメント」を鑑賞した時に、難解だけどすごい脚本を書く監督が出てきたなと衝撃を受けたのを昨日ことのように覚えている。あれは記憶がら10分しか保たない主人公の物語だったけど、今回はスパイ映画ながら時間が逆行するという現象が主題となっている。これまた難解なテーマで、言葉で説明すると疲れる

主人公が自分でもよく分からないうちに逆行する現象のど真ん中に巻き込まれていく。進行する世界と逆行する世界。観てる方も混乱していく。どれが伏線なのか、何が答えなのか。なんせ息つく暇のないスピーディな展開。ノーラン監督らしい説明があまりないまま進むドS感。考えないと理解できないのに、考えさせてくれないのだ。映画界の格言、かつてブルース・リーが言った「考えるな感じろ」がこの映画の見方として正しいはず

主人公の名もなき男役のジョン・デヴィッド・ワシントン。デンゼル・ワシントンの息子。お父さん現役バリバリだけど、この息子もなかなかです。元アメフト選手の身体能力、パパ譲りの演技力。今後も楽しみな俳優だ

相棒のニール役はロバート・パティンソン。「トワイライト」シリーズや「ハリー・ポッター」シリーズなどティーンに人気の俳優だったけど、やっと役者として熟成した感じ。今回はいい役だったなあ

悪役は名優ケネス・ブラナー。映画監督としても有名だけど、こう多才だとかっこいいわ。それにしてもハリー・ポッター俳優がやたらと出演してるな

コロナで全く映画館に行かなくなって。久しぶりの映画館。作中で主人公がブルックス・ブラザーズのスーツをバカにされるシーンがあるんだけど、公開延期されてる間にコロナの影響でブルックス・ブラザーズが経営破綻しているという事実。現実の方が恐ろしいわ。最早、現実よりアクション映画の世界の方が落ち着くかもしれない。こんな世界だけど、映画は無くならないでもらいたい
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