kazu

すずめの戸締まりのkazuのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
1.0
星1どころか星マイナス5くらい(>_<)

10年ほど前だろうか
秦基博が主題歌歌うってんで
「言の葉の庭」を観た。

確かに雨の描写が綺麗だなと思った。

だけどさ…
絵が綺麗なら…良いの?

いろんな楽しみ方があって良いけど
個人的に「映画」は
ストーリーも演技も、絵も音楽も
全て良くてはじめて映画じゃないかと。

序盤から悪寒が走るほど生理的にキモいことの連続で…何度も観るのを止めようと思った。

でも後半巻き返す作品だってたくさんあるし、頑張って最後まで観た…。

はじめて見た未知の生物に驚いて逃げ出したのに、
ネコがしゃべったり人が椅子になったりしてもたいして驚きもせず
どのタイミングで非現実への耐性レベルが上がったの?笑

全編通して9割近くが説明台詞。

「あれは○○だ!」
「調べものをしたいんだ!」
「○を○すれば○になる!」

それは会話してても独り言でも。


はじめて会ったどこの誰かもわからぬ人間に、みかん拾ってもらったからって
「私チカ!よろしく!」
なんて教えるか?笑

随所が出来レース感満載
黙って言われた通りに動かしてれば勝手にクリア出来るRPGやってるみたい。

ファンタジーとリアルのバランスが悪すぎる。

SNSでネコや走る椅子拡散されたら
あんな呑気でいられなくない?

スナックでは人間たちには
ネコが人間に見えてる?
のに芹沢たちと会ったときには
ネコはネコとして見えてるって
その場しのぎのこじつけだらけ。

SNSで
「リアル耳すま」なんて書いてあったけど、

これまた随所に別のアニメで観たような
シーンが尋常じゃなく出てくる。

「ジブリ」「ルパン三世」「エヴァ」
「まどマギ」…。

これを「オマージュ」などと美化してるのなら、もう観客として小馬鹿にされてる気分。

ハッキリ言ってパクりよりもたちが悪い。愚か過ぎる。

実在するヒットアニメにとどまらず

「ルージュの伝言」
「SweetMemories」
「夢の中へ」
といった往年のヒット曲まで
これ見よがしに利用して

いったい何十枚の
人のフンドシ借りれば気が済むの?


エンタメである以上
作品に少なからずのビジネス臭は
しょうがない。
まして日本映画なら尚更。

だけど、それを感づかれたり
気づかれたりするのは…違うでしょ?

どうしても「日本アニメ」というだけで
ジブリと比較されてしまうかもだけど

ジブリやディズニーの足下にも及ばない
同じフィールドで論ぜられるジブリ作品を…とても不憫に思う。


「こっちに来ちゃダメだ!帰れ!」
なんてカッコつけといて
結局すずめに助けられてるダサさ。

じゃー最初から「帰れ!」なんて叫ばず
「手伝ってくれ!」の方が
よほどシンプルだし受け入れられる。

全編そんなことばっか。

後半出てきたおじいちゃんも
「絶対行くな!ゴホゴホ!」
って息巻いた次の瞬間
「あそこへ行くには…」って笑


ものわかりが良いのかなんなのか。


椅子は人目を気にしてバッグに隠すけど
自分が血だらけの裸足で街を歩くのは
気にしないんだ?とか

椅子とフェリー内で
「食べる?」ってパン買ってきて
どこに口があんのよ?笑

しかもそのことについてのちに
「椅子になると食欲がわかないようだ」
ってこれまた胡散臭い説明台詞。

この映画のオーディオコメンタリーの
仕事来たら、
頭からケツまでずーっと
突っ込める自信ある笑


何がミミズだよ、トジシだよ、常世だよ
めんどくさいわ


最大限に言葉悪くなるけど

震災(3.11)すら
ビジネスにしちゃってんの?

ヤバイよ。
kazu

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