kazu

八日目の蝉のkazuのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
2.0
低評価の理由はたったひとつ。

たとえ自分が不倫した相手との子を
堕ろして子供が産めない体になろうとも
不倫した相手とその妻の性格が悪くとも
その夫婦が赤ちゃん置いて窓開けっ放しで外出しようとも

人の赤ちゃんを
勝手に誘拐して良いはずがない。


そこがクリアにならぬまま
物語はまるでそれを正当化するかのごとく

時に本当の家族のように仲の良い二人を描き
時に呑気なBGMにあわせて
二人の旅路を映し

観ているとなんだか
「これなら誘拐してもしょうがないでしょ?」と言われてるようで

最後までその印象は変わらず終わった。

強いて言えば

そんなタブーを
「これならしょうがない」
「犯罪だけど、共感の余地がある」

と思わせる演出だったなら
感想は変わったかも知れないけど。
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